前回からの続きで、今回はMegababy (Nandy's Mod)の操作方法をまとめておきます。おそらく今回の説明で操作方法はほぼ網羅出来ているはず。
セットアップ系
ピアノロールとドラムマップの設定

デフォルトだと画面左側に鍵盤が表示されていますが、これはその上のボタン[PR]/[DM] で表示をドラムマップに切り替えることが出来ます。
縦に表示する鍵盤(グリッド)の範囲は上部の鍵盤表示の緑色の範囲になっています。
- 緑色の範囲を左右に左ドラッグ
範囲全体を移動(右側の方にある [Base: XX] で最低ピッチが分かる) - 緑色の範囲を左右に右ドラッグ
ピアノロール・ドラムマップのピッチ範囲(縦のグリッド数)を変更
ピアノロール・ドラムマップ上のどこでも右クリックすると、その高さのNoteを試聴できます。
ドラムマップの場合はマップ名のところを上下に左ドラッグでその高さの音を別の高さの音に切り替えることが出来ます。変更したものには赤いマークが付きます。これはピッチが離れすぎているものを画面内に収めるのに役立ちますね(緑の範囲を大きく広げなくてもよくなる)。
ドラムマップの場合、マップ名の左の数値はMIDIチャンネルです。上下に左ドラッグでMIDIチャンネルを変更出来ます。
MIDI CCレーン

画面下側にCCを入力できるレーンがあります。以下のような操作が可能。
- 値入力部を左ドラッグ:値のセット
- 値入力部を右ドラッグ:値をクリア
- 左側のCCタイプ(Panなど)は上下に左ドラッグで変更可能
- CCタイプ=127は特殊値でProbability(鳴る確率)設定になる
- CCタイプ左側の数値はMIDIチャンネル(上下に左ドラッグで変更)
CCはそのチャンネルにしか影響が及ばないことに注意。MIDIチャンネルを変更してしまうとコントロールが難しくなるので、複数チャンネルの同時利用は控えた方がいいかも。
パターンなどの設定

まず[Settings]ボタンを押して、パターンのタイプ切り替えボタンを表示します。このボタンで[96パターン / 64ステップ] か [48パターン / 128ステップ] かを切り替えることで、使用できるパターン数と1パターンにおける最大ステップ数が決まります。また、この切り替えを行うとパターンがクリアされてしまうので、必ず最初にこの設定を行うようにしましょう。
パターン毎に設定出来るパラメータは以下の通り。
- Seq Length
パターンのステップ数(左クリック:直接指定、右クリック:サイクル式に値変化) - Steps/Beat
ビート毎のステップ数(左クリック:直接指定、右クリック:サイクル式に値変化)
画面上部に並んだ数値(1~48のところ)がそれぞれパターンのスロットになっていて、これらにパターンを記録して後で切り替えながら演奏することが可能です。[Settings]のところで[96 Patterns/64 Steps]を選んだ場合、パターンの番号左下にある [++] ボタンで、パターン1~48 / 49~96 を表示切替できます。

パターンの切り替えはそれぞれの数値を左クリック。もしくは画面上部の鍵盤の赤い範囲のMIDI Note入力で行えます(MIDI入力モードを [Pattern Change] などに切り替える必要あり)。赤い範囲は左右に左ドラッグで移動でき、最小ピッチは [Trig: XX] に表示されます。この最小ピッチ(上図だとTrig=C6)がパターン1で、あとは半音上がるたびにパターン2, 3, ... というように対応しています。
実際やってみて気づいたのですが、このMIDIトリガーのNote番号が1オクターブ低い表記になっているようです(バグ?)。なので実際にはこの表記+1オクターブ上のNoteをMegababyに送ってやる必要があることに注意。
パターンの数値に対する操作、表示状態
- Ctrl+左クリック:現在のパターンをその数値のパターンにコピー
- Ctrl+右クリック:そのパターンをクリア
- Alt+左クリック:パターンチェイン(連続再生パターンシーケンス)の最後尾を指定、もしくはパターンチェインをOFFに戻す
- そのパターンにNote等が記録されると数値の色が変わる
再生範囲設定
シーケンスを再生開始・終了するビート(プロジェクト全体での時刻)と、パターンを再生するかどうかが設定出来ます。
- [>|>] ボタン
スタートのビートに到達するまで再生するかどうか。[>|>]の場合は再生する、[ |>]の場合は再生しなくなります。終了時刻を設定すると、これらの設定がどちらであってもその時刻以降は再生されなくなります。 - [>|>]ボタン右側の2つの数値の枠(開始・終了ビート)
再生カーソルをArrange View上で再生開始位置にセットしてこれら数値を左クリックすると、再生開始・終了時刻(ビート)を設定出来ます(右クリックでデフォルト値に戻す)。
また、この演奏開始時刻を設定した場合「開始時刻にパターン内の一番左のビートから再生され始める」という挙動になります。
範囲を設定して再生すると下のような感じ。
演奏などに関するグローバル設定
以下の設定はグローバルのようでパターン毎に切り替わりません。

- Swing
演奏時のSwing指定 - Rate
演奏全体の速度倍率 - [V: XXX] ステップの入力の際に設定されるVelocity値
これらの値も(左クリック:直接指定、右クリック:サイクル式に値変化)になっています。
MIDI入力がどういう挙動に影響するかのモード設定

- Midi Off
何も起こらない - Pattern Change
上部の鍵盤の赤色の範囲をもとにパターン切り替え - Transpose
入力したNoteピッチで [Base: XX] を変更 - Resync
上部の鍵盤の赤色範囲でパターンを切り替える際、再生開始位置(ビート)を現在の再生位置に変更。つまり、切り替えた瞬間にMegababy内の再生位置が一番左になる。 - Xpose + Resync
赤色範囲内の鍵盤ではResync、それ以外はTransposeと同様 - Resync Quantized
Resyncの時刻を次のビートに合わせて設定 - Xpose + Resync Q
赤色範囲内の鍵盤では Resync Quantize、それ以外はTransposeと同様
配色設定

画面右上のボタン(デフォルトが[BlueManie])をクリックすると配色が切り替わります。左クリックで次の配色、右クリックで前の配色、というように切り替わる順番が異なります。
Note入力・編集用機能
Noteのマウス入力・フリーフォーム入力
基本的にマウス左クリックでNoteのON/OFF切り替えですが、左ドラッグによる連続入力機能がモードによって異なります。
- ピアノロール
左ドラッグでフリーフォーム入力 - ドラムマップ
左ドラッグで左右にだけ連続入力、Alt+Ctrl+Shift+左ドラッグでフリーフォーム入力

Noteパラメータ編集
Note毎にVelocityなどの設定が行えます。
- (Alt+) Ctrl+左ドラッグ(上下):Velocity変更(+Alt:その鍵盤全体)
- (Alt+) Shift+左ドラッグ(左右):発音開始時刻オフセット(+Alt:その鍵盤全体)
- Alt+左クリック:Tie(右側のNoteと連結)のON/OFF
- Shift+右ドラッグ(上下):Noteを均等分割(3連符入力等に使用。8分割まで可能)
全体ステップ数のスケーリング
画面左側のピアノロール・ドラムマップに対して以下の操作をすることで、[Steps/Beat]を半分もしくは2倍にスケーリングすることが出来ます。
- (Alt+) Ctrl+左クリック:[Steps/Beat] x 1/2(+Alt:NoteがBeatにおける相対位置を維持)
- (Alt+) Ctrl+右クリック:[Steps/Beat] x 2(+Alt:NoteがBeatにおける相対位置を維持)
- Shift+左クリック:現在のパターンを複製して2倍にする
入力したパターンデータ全体の移動
左上の方にある[Move]ボタンで入力したNote全体を上下左右に移動出来ます。
- (Shift+) 左/右クリック:右/左に全体を移動(+Shift:上/下移動)
- ↑の操作に Ctrl を加えると1ステップずつの移動になる
- Alt+左/右クリック:CCは現在のまま固定してNote全体を右/左に移動
なんでクリック側と移動方向が逆なんだ・・・