初稿:2021/06/21 20:45 - 最終更新:2023/07/30

PeloReaper Extension for REAPERは筆者が制作・配布しているREAPER用の拡張機能です。PeloReaper Extensionに関しての詳細は以下のページをご覧下さい。
インストール方法については上記のページにも記載していますが、ReaPackなどについてある程度知識のある人向けな説明しかなかったので、より初心者向けのページを用意しました。
※上記ページの動作環境に記載の通り、Windows版のみでMac版はありません。
ReaPackについて
ReaPackはREAPER用のパッケージマネージャーです。PeloReaper ExtensionはReaPack経由でインストール出来るようになっているため、まずはReaPackの使い方を知っておく必要があります。
ReaPackの使い方については以下のページにまとめておきましたので、そちらをご覧下さい。
上記のページを参考にして、ReaPackをインストールしましょう(説明にはいろいろ書いてありますが、やることはDLLをダウンロードして適切な場所に置くだけです)。
PeloReaper Extensionのインストール方法
ReaPackがインストール済みであれば、あとは以下の手順でPeloReaper Extensionのパッケージをインストール出来ます。
- REAPERのメニューから [Extensions > ReaPack > Import repositories...] を選択します。
- 表示されたウィンドウのテキストボックスにPeloReaperのレポジトリURL(Index URL)を記入して、[OK]ボタンをクリックします。
https://github.com/pelori/PeloReaper/raw/master/index.xml
- REAPERのメニューから [Extensions > ReaPack > Browse packages...] を選択して、パッケージ一覧を表示します。
- 表示されたウィンドウ上部のFilterに [ pelo ] くらいまで入力すると、パッケージが絞り込まれてPeloReaper関連のパッケージが表示されます。
- 以下の項目を選択し、右クリックのメニューから [ Install vXXXX.XX.XX ] を選択します(複数いっぺんに選択している場合は [Install/update selection])。するとパッケージ名左側に [ I ] が表示され、インストール予定のものとしてマークされます。
- PeloReaper Extension
- PeloReaper MiscData
↓ インストール予定としてマークされる
- ウィンドウ右下の [OK] ボタンをクリックすると、マークされたパッケージが実際にインストールされます。
- PeloReaper Extensionはインストール後にREAPERの再起動が必要なので、一旦REAPERを終了してからもう一度起動します。
- REAPERのメニューから [Actions > Show action list...] でActionリストウィンドウを表示し、上部のFilterに [PeloReaper] と打ち込むと、PeloReaper Extensionが提供するActionが表示されます。Actionが表示されていれば、インストール成功です。
必要なランタイムのインストール
PeloReaper Extensionには以下のランタイムが必要になりますので、インストールして下さい(必要なランタイムがインストールされていないと、REAPER起動時にクラッシュしたり、もしくは各種ウィンドウが表示されなかったりといった不具合に直結します)。
PeloReaper Extension ver.2023.07.30から必須ランタイムが以下のものに変わりましたので、従来ご利用の方もこれらのインストールをお願いいたします。
- Microsoft Visual C++ 2022 Runtime (x64)
Visual Studio 2015-2022向けのx64版をインストールして下さい。- Microsoft .NET 7 Desktop Runtime
.NETデスクトップランタイムのx64版をインストールして下さい。
※注意点
既にこれらかもしくはより新しいバージョンのものがインストールされている場合に、インストールが失敗する場合がありますが、その場合はインストール失敗しても恐らく問題ないと思われます。
※上級者向け
上記のインストーラーを自分で落としてくる方法以外にも、wingetというWindowsのパッケージマネージャーを用いて各種ランタイムをインストールすることが出来ます。これについてはwingetを扱える方向けということで説明は割愛しますが、以下のようなコマンドラインを実行することで、インストールが可能になっています。
- Microsoft Visual C++ 2022 Runtime (x64)
> winget install Microsoft.VCRedist.2015+.x64
- Microsoft .NET 7 Desktop Runtime
> winget install Microsoft.DotNet.DesktopRuntime.7
【重要】REAPER起動時に表示される告知ウィンドウと起動時クラッシュ回避方法について
PeloReaper Extension ver.2023.07.30以降、新しいPeloReaperに更新を行うと以下のような告知ウィンドウが表示されます。これ自体はエラーを検知したというものではなく、必須のランタイムインストールの案内と、このウィンドウを閉じた直後にクラッシュが起こる場合の回避策についての案内となっています。

通常は [Close] ボタンを押して閉じてしまって問題ありません。閉じた後に無事REAPERが起動してPeloReaperが正常にロードされれば、その後このウィンドウが出ることはありません。
このウィンドウを閉じた後にランタイムエラーなどでREAPERがクラッシュして起動できないといった場合は、上述のランタイムインストールが足りていないことが予想されますので、インストールしてみて下さい。
すべての必須ランタイムをインストールが完了し、動作必須環境を満たした状態でもこのウィンドウを閉じた後にREAPERがクラッシュするという場合、Reapackでのアンインストールも出来なくなってしまうため困ってしまいます。その時の回避策として、このウィンドウ中央にある赤いボタン [FORCE DELETE PeloReaper (You need to REINSTALL PeloReaper via reapack later)] をクリックすることで、PeloReaperを今後ロードさせないようにすることが可能です。PeloReaperのロード時の問題であればこれでREAPERを起動することが出来るようになります。このボタンは非常時のためのものですので、どうしてもという場合以外はクリックしないようにして下さい。
ただし、このボタンを押してPeloReaperを消してしまった場合は、今後PeloReaperがロードされることはなくなってしまいますので、必要であればReapackでPeloReaperを再インストールして下さい。再インストールすれば、またPeloReaperがロードされるようになります。
PeloReaper Extensionのマニュアル
PeloReaper ExtensionのマニュアルはPDFファイルが一緒にインストールされます。REAPER上で以下のActionを実行することで、PDFファイルを開くことが出来ます。
[PeloReaper] Misc: Open PeloReaper Document (ExtensionGuide: Japanese)
[PeloReaper] Misc: Open PeloReaper Document (ExtensionGuide: English)
PDFが開けない場合はAdobe Acrobat Reader等PDFが読めるソフトを導入してみて下さい。