プロジェクト

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REAPER基本設定:プロジェクトテンプレート

作曲のスケッチなど、いつも似たような構成のデータを作っていることはありませんか?

インストゥルメントのトラックを作って、ReverbなどのバスにSendして・・・などなど、もしどうせ毎回やることが同じであれば、そういうひな形プロジェクト(プロジェクトテンプレート)を作ってしまいましょう。


プロジェクトテンプレートの作成・使用方法

プロジェクトテンプレートの作成方法

プロジェクトテンプレートの作成方法は以下のとおり。

  1. プロジェクトを新規作成
  2. 好きなようにTrackを作成
    ProjTmpl01
  3. メインメニューから [File > Project templates > Save project as template...] で保存
    ProjTmplSave01

プロジェクトテンプレートはREAPERのリソースフォルダにある[ProjectTemplates]に保存されますが、ここに保存されるのは.rppだけなので、Trackに.wavなどのItemは配置しない方が良さそうです(Itemの情報も保存されますが、プロジェクトテンプレートを保存した時のプロジェクトが参照していたファイルの絶対パスがリンクされることになる)。


プロジェクトテンプレートの使用方法

プロジェクトテンプレートを使用する方法は以下のとおり。

  1. プロジェクトを新規作成する
  2. メインメニューから [File > Project templates > (以前保存したものを選択)]
    ProjTmplApply01

    これで新規のプロジェクトにプロジェクトテンプレートが適用されます。


毎回同じプロジェクトテンプレートを使用する方法

もし毎回新規プロジェクトは決まったテンプレートを使用したいという場合は、Preferencesで指定しておくことが出来ます。

PrefProjTempl01

右側の[Browse...]ボタンでプロジェクトテンプレート保存場所がオープンするので、そこから好きなテンプレートを選択しましょう。

あとはプロジェクトを新規作成すれば、Preferencesで設定したプロジェクトテンプレートが自動的に適用されます。便利ですね。
ProjTmpl01


REAPER基本設定:Preferencesのプロジェクト関連設定(1)

今回はプロジェクトファイル単位の設定ではなく、グローバル設定(Preferences)のプロジェクト関連設定に関するメモです。

以下のものはREAPERのPreferencesに設定があるので、メインメニューの [Options>Preferences...]でPreferencesウィンドウを表示しましょう。


各種パス設定

レンダリングのデフォルト出力フォルダ指定

PrefPathRender03
[Paths]ページの[Default render path]

音声や動画のレンダリング時に書き出し先を指定出来ますが、そこで指定しなかった場合に書き出される場所を指定できます(デフォルトだとプロジェクトファイルのある場所になる)。これは相対パスでも指定でき、その場合プロジェクトファイルのある場所に自動的にフォルダが作成されます。

PrefPathRender02

レンダリング時に指定してもよいですが、そうせずとも自動的にフォルダを作ってそこに入れてくれるというのは意外と楽なのでおすすめです。


ReaPeaks出力先

PrefPathsReaPeaks01
[Paths]ページの[Store all peak caches (.reapeaks) in alternative path]

ReaPeaksというのはREAPER上でItemなどに表示される波形の描画高速化用のキャッシュファイルです。ReaPeaksの出力先について何も設定しないと、.wavファイルなどをインポートした時にそのファイルと同じ場所に生成されてしまいます。後で消したくても散らばっていると面倒そうです。

ReaPeaks01
↑ wavの場所に作られたReaPeaksファイル

そこでこのパスを指定することで、ReaPeaksファイルを一か所にまとめて出力することが出来ます。これでスッキリしますね。

ちなみに、自分の場合はこれをRAMディスク上に配置しています。ファイルアクセスが超高速で、PCの電源切ればきれいさっぱり削除してしまうという感じ。よほど大量のメディアを扱わない限り、問題はなさそうです。


REAPER起動時に開くプロジェクトに関する設定

PrefGenStartup01

[General]ページの[Startup settings]にREAPER起動時のオプションがあり、[Open project(s) on startup]でどのようなプロジェクトを開くか指定できます。

  • Last active project
    前回読まれていたプロジェクトたちのうち、Activeだったものだけを開く
  • Last project tabs
    前回読み込まれていたプロジェクト全てを開く
  • New project (ignore default template)
    新規プロジェクトを開く(デフォルトテンプレート設定を無視)
  • New project
    新規プロジェクトを開く(デフォルトテンプレート等の指定が適用される)
  • Prompt
    新規プロジェクトや最近使ったプロジェクトなど、開くものを毎回指定するウィンドウが表示される
    ReaperStartupPrompt01
    これはいろいろなDAWやツールでもよくある挙動ですし、毎回明示的にどうするかを指定したいという人や、最近使ったファイルを起動時に選びたい人には向いている設定かもしれません。
    あと、このウィンドウ下部に[Open with FX offline (recovery mode)]のチェックがあります。もしプロジェクト内で使っているVSTなどのFXが原因でプロジェクトが開けなくなってしまったという場合も、これにチェックを入れてすべてのFXをOfflineにした状態で開けば、うまく開けたりしそうです。

プロジェクト新規作成時のオプション

PrefProjNewProj01
[Project]ページのプロジェクト新規作成オプション

プロジェクトを新規作成する時に、同時に場所を指定して保存もしてしまおう、といった感じで毎回やりそうなことは必ず行うようにするオプションもあります。

  • Prompt to same on new project
    プロジェクト新規作成時に保存場所を指定
  • Open properties on new project
    プロジェクト新規作成時にプロジェクト設定ウィンドウを表示

このあたりは好みが分かれるところで、毎回ウィンドウがポップするのがウザいと感じる人もいるかも。


REAPER基本設定:プロジェクトのデフォルト設定

REAPERで新しいプロジェクトを作成するとデフォルトのプロジェクト設定が読み込まれますが、プロジェクトを作るたびに設定し直したりしていないでしょうか?
毎回設定するのも面倒なので、好みの設定にしてデフォルトとして保存しておくと楽になります。


プロジェクトデフォルト設定の変更

プロジェクトデフォルト設定を変更して保存する手順は以下の通り。

  1. まずはきれいな状態で始めるため、全てのプロジェクトを閉じて初期状態にします。REAPERのメインメニューから[File>Close all projects]で全てのプロジェクトを閉じます。
    CloseAllProjs
    これで現在のプロジェクトデフォルト設定が読み込まれた状態なので、ここから好みの設定に変えていきます(オススメの設定項目などは後述)。
  2. メインのToolbarにある[Project settings...]ボタンをクリック(もしくは[Alt + Enterキー])して、Project Settingsウィンドウを表示。
    ProjSettingsBtn01
  3. もろもろ設定を好みのものに変更。
  4. Project Settingsウィンドウ右下の [Save as default project settings] ボタンをクリックして、プロジェクトデフォルト設定を保存して完了。
    ProjSettingSaveDef01

案外ここで見落としがちなのですが、実はProject Settingsウィンドウの設定以外にも記録される設定があります。どの程度の範囲のものが記録されているか全部は確認できていませんが、例えばメインのToolbarにあるSnapやGrid設定のON/OFF状態なども保存されているようです。

ProjSettingSaveDef02

ほぼ必須の設定項目

以下では設定を変えておくとよさそうなものについて書いておきます。

メディアファイル保存パス

ProjSettings01_MediaDir
[Media]タブ > [Path to save media files]

プロジェクト内で使われるwavファイルなどのメディアファイルがコピーされる場所(録音やGlueなどで作られるファイルなども軒並みここに置かれることになります)を指定できます。デフォルトだと何も記述されていなくて、プロジェクトファイルと同じ場所に全部置かれて散らかることになるので、フォルダ名を指定しておきましょう。

相対パスで指定しておけば、プロジェクトファイルの場所からの相対でフォルダが自動的に作成されるようになるので便利です。

MediaFilesDir01
↑ Media保存用のフォルダがプロジェクトファイルの場所に自動作成される

メディアファイルインポート時にコピーするか

ProjMediaImportSettings01

.wavファイルなどのメディアをプロジェクトにインポートした時に、プロジェクトのローカル(前述のメディアフォルダ)にファイルをコピーしてそこを参照するようにするかどうかを選べます。

これはプロジェクトファイル毎に設定してもよいのですが、グローバル設定であるPreferences側に設定をしてそれに準拠させるようにデフォルトのまま(Use global preference (copy media to project path))にしておきます。

REAPERのメインメニュー [Options > Preferences...] からPreferencesウィンドウを表示し、 [Media]ページで [Copy imported media to project media directory] でコピーするかどうかを設定します。

PrefMediaCopyMedia01

チェックしておくとよさそうな設定

必須ではないけど知っておいて損はなさそうなもの。

録音用の予備出力先パス

ProjSettings02_2ndRec
[Media]タブ > [Secondary recording path]

REAPERでは録音時のファイル出力先を、メイン(primary)、予備(secondary)、その両方、から選ぶことが出来ます(この指定はトラックの録音アームを右クリック>[Track recording settings...]で行える)。

ここではこの予備(secondary)のパスを指定します。ただし、絶対パスのみ有効なようなので注意。

恐らくですが、メインで録音していたファイルやそのドライブに異常(容量使い果たしなども?)が起きた時にも、別のドライブに予備で録音しておけば安心という感じのものでしょうか。音声収録などガッツリと録音作業をするような人は、予備の録音ドライブを用意してそこにも同時に書き出しておくといったことをしてもよいかもしれません。


録音時のファイルフォーマット指定

ProjSettings03_Rec
[Media]タブ > [Recording]

録音時の音声ファイル形式を設定しておくことができます。レンダリング時のフォーマット指定方法とほぼ同じなので、ここではフォーマットそのものについて細かく説明しませんが、WAVの設定は意外と興味深い点があるので補足しておきます。

  • Write BWF('bext') chunk + Include project filename in BWF data
    これらはwavファイルに現在のプロジェクトのファイルパスを入れておいてくれるというもの。後でどのプロジェクトファイル使用時に録音されたかが分かります。
  • MarkerやRegionの情報を含むかの指定
    これを例えば [Markers + regions]に指定してやると、録音時に録音カーソルが既存のMarker/Regionをまたぐと、そこにMarker/Regionの情報(厳密にはMediaCue情報)も入れてくれるというものです。レンダリングの時は普通に使っていましたが、録音時にもこの情報を入れられるというのはちょっと盲点でした。やりようによっては後からでもプロジェクト上の正確な位置関係が分かるようになるので、何かに使えるかも。
    RecMarkerRegion01
    ↑ 録音した直後。Marker/RegionのMediaCueが埋め込まれていることが分かる

他にもやっておいた方がいい設定を思いついたりしたら追記していこうと思います。


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