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REAPERのMediaExplorer:WindowsのExplorerモード

REAPERのMedia Explorerのファイル一覧表示部には、もう一つの表示方法があります。
ここでは分かりやすさを優先して勝手にWindowsのExplorerモード(造語)と言ってしまっていますが、要するにWindowsのExplorerと同じように扱える画面に切り替えられるのです。


通常表示とWindows Explorer表示の切り替え方

切り替える方法は、Media Explorer上を右クリックして [Use Windows Explorer for browsing] を選択するだけ。アクションにも [Toggle embedding Windows Explorer] があり、同様の切り替え機能になっています。
MEX_Mode02

これでExplorerと同じような表示に切り替わり、そのままExplorerと同様に使うことが出来ます。いくつか便利な点を挙げてみると、以下のような感じでしょうか。

  • マウスで右クリック(もしくはShift+F10)してExplorerでのコンテキストメニューが使える
    MEX_RClick01
  • スペースキーやトランスポートの[Auto play]をONなどでプレビューも可能
  • 他のExplorerウィンドウからのファイルドラッグ&ドロップによるコピー・移動も可
    以外にもMedia Explorerの通常表示状態だと出来ない機能なので重宝
    ※ファイルプレビュー時などにはREAPERがファイルをロックしていて移動不可なので、[Auto play]をONにしている場合は注意
  • Zipファイル内もブラウズ可能!(内部のwavプレビュー等は不可)

WindowsのExplorerのメニューが使えるということは、例えばシェル拡張メニューなども使えるので、ファイル圧縮系やTortoiseGitのようなツールもここで使えてしまうわけです。

まさかとは思いましたが、ブラウズするだけならZipファイル内も見られるというのも少し意外でした。ちょっと応用例がすぐ思いつきませんが、どこかで役立つかもしれませんね。

あと、このWindows Explorer表示はフォルダをブラウジングしている場合のみ利用できる機能です。Media Explorerのデータベースファイル一覧表示(次回あたりにでも紹介予定)の時には利用できません。



WindowsのExplorerモードを紹介してみましたが、これも結構便利に使えそうですね。ちょっとしたことがやりたいだけなのに、わざわざWindows Explorerを起動してMedia Explorerで開いている場所を開いて・・・といったことをやる必要がなくなるというのは非常に助かります。

ちなみに自分の場合は [Toggle embedding Windows Explorer] アクションを[Ctrl+E]に割り当てて、必要に応じて切り替えられるようにしています。


REAPERのMediaExplorer:ルーティング再生

Media Explorerなど素材管理ツールでサンプルを試聴していると、素材そのものを試聴するだけでなく、エフェクトをかけたりしたらどうなるかまで確認したくなることがあります。Media Explorerにはこれをサポートする機能がありますので、今回はそれをご紹介します。


トラックへのルーティング

Media Explorerのトランスポートコントロール右側に[ROUTE]と書かれた黒いボタンがあることにお気付きでしょうか。これをクリックすると、Media Explorerからの音声をどのデバイスに流すかを選択できます。スピーカーやヘッドホンなど出力先を変えて聞き比べるのも楽に出来そうですね。
MERouteButton03

この選択肢最上部にある [Play through selected track] を選んでやると、REAPERのアレンジビューで選択したTrackを通して音声を再生出来ます。Trackに挿入されたFXやVolume設定等もそのままかかるため、そのTrackで再生したらどんな音になるのか即座に確認が可能です。
MERoutingPlay01

いろいろなサンプルを切り替えて試聴しつつそれらに合わせてFXを作りこむといったことも、実際にサンプルを配置する前に出来ますので、結構便利です。

ちなみに、音声ファイルについては上記のとおりなのですが、他の種類のメディアだとそれぞれ動作が異なるようです。以下それらについても触れておきます。


MIDIファイルの場合

前回の記事で少し触れましたが、MIDIファイルも任意のFX(VSTi等)を通して再生確認が可能です。選択したTrackに例えばMASSIVEなどのVSTiが挿入されていれば、普通にその音源で音が鳴ってくれます。
MERoutingPlay02

ただし音声ファイルの場合とは扱いが異なり、[Play through selected track] の設定とは関係なく、常に選択されたTrackを通して再生が行われるようです。

惜しいのはMIDIプレビュー中にTrackの選択を切り替えても、切り替えた先のTrackに再生が切り替わったりはしないところでしょうか。面倒ですが、一旦プレビューを停止して、再度プレビューすると新しく選択されている方でMIDI再生が行われます。とはいえ、これでも十分便利ですね。

また、1つのTrackのFXに複数のVSTiを入れておいて、そのうちの1つだけをチェックボックスでONにするように切り替えてやれば、MIDIプレビューを継続しつつ音色を切り替えてチェック、なんてことも可能なので、自分の用途としては全く問題なしです。
MERoutingPlay03FX


動画ファイルの場合

動画はプレビュー出来ますが、ちょっと扱いが特殊なようで、[Play through selected track]に設定しても選択Trackに音声が流れたりしませんでした。Video Processorも試しにTrack FXとして挿入してみましたがそれも効果ありませんでした。まぁ動画は再生できるだけでも御の字ということで。



今回はMedia Explorerのルーティング設定を使ったプレビュー機能を紹介しました。
音声やMIDIなどのメディアファイルを、選択Trackを通して再生出来るだけでかなりいろいろと応用が利きそうですよね。シンプルな機能ではありますが、これもREAPERを使う上でMedia Explorerのアドバンテージと言えそうです。

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