REAPERで連続して同じActionを実行したいと感じたことはないでしょうか。例えば、Itemを何か所も分割したりする場合に「Editカーソルを合わせてSplitを実行」といったことを繰り返すより、Itemをクリックしたらそこで分割してくれれば楽になりますよね。

REAPERではこういった操作を実現するのに複数のやり方があるのですが、今回はActionをArmして、マウスクリックする度に同じActionを実行する方法を紹介します。


連打で実行したいActionをToolbarボタンに登録

ArmしたいActionをToolbarに登録します。以下に登録手順の例を示します。

  1. メインのToolbarを右クリック>[Customize toolbar...]
  2. [Main toolbar] の左側のリストを右クリック>[Insert action...]
  3. Actionリストが表示されるので、[Item: Split item under mouse cursor]を選択して[Select]で追加
  4. [Main toolbar]を編集しているCustomize menus/toolbarsウィンドウ右下の[OK]で保存
    ToolbarAddAction

これでメインのToolbarに新しいボタンが追加されたはずです。


Arm Action実行方法とArm解除方法

ActionをArmするのは簡単で、上記で追加したActionのボタンを右クリックするだけです。これでボタンの色が変化して、Arm状態となります。マウスカーソルをArrangeView上に持っていくと、Aのようなマークが付いている状態になります。

この状態で、マウス左クリックを行うと、ArmしたActionが実行されます。上記Splitアクションは「Itemをマウスカーソル直下の位置で分割する」機能なので、アイテムをポチポチクリックすれば、その度にマウスカーソルの位置でItemが分割されます。

Armを解除したい場合は、Toolbarなどのどこか別の場所をクリックするか、Escキーなどを押すと解除されます。

ArmSplit01

Arm切り替えをショートカットで行う方法

ActionのArm切り替えは、前述のボタン作成が最も分かりやすいのですが、別の方法もあります。特に頻繁にArm切替を行いたい場合、キーボードショートカットで切り替えたいと思う人もいるでしょう。

このような場合、Custom Actionを作成することで、特定のActionのArm状態を切り替える事が可能です。以下の手順でCustom Actionを作ってみましょう。

  1. Actionリストを表示(メインメニュー [Actions>Show action list...])
  2. [New action...]ボタン>[New custom action...]
  3. 下記の画像のように、Custom Actionの名前を付け(任意の名前)、以下のActionを順に追加
    • Action: Toggle arm of next action
      (次に来るActionのArm切替を行うAction)
    • Item: Split item under mouse cursor
      (このActionのArmが切り替わる)
  4. [OK]ボタンで作成完了
    CustomActionForArm01
ArmSplitCustomAction01
↑ Custom Actionを実行してArm状態を切り替えている様子

作成したCustom Actionのショートカットを設定すれば、そのショートカットでArm状態を切り替えられます。

ArmSplitCustomAction02
↑ ショートカットを使ってArm状態を切り替えたりしている様子