前回に引き続き、REAPERのステップシーケンサーについてですが、今回はREAPER標準では付属していないModを紹介します。実はある意味こちらが本命&最強(?)なやつです。
Sequencer Megababy - Nandy's Mod
このModははNandyCさんによってMegababyが拡張されたもので、以下のリンク先からダウンロードできます。筆者は実際のところこれしか使っていませんので、jnifさん版からの差分とか特に把握していないのですが、ダウンロードページに何が変更されたかは一覧で書かれています。
どんなものなのかはこちらの動画で雰囲気が掴めると思います。
インストール方法
上記ダウンロードしたファイル(seq megababy nm)は拡張子がありませんが、JSスクリプトファイルです。以下の手順でインストール出来ます。
- REAPERリソースフォルダを開く(REAPERのメニューから [Options>show REAPER resource path in explorer/finder...])
- (REAPERリソースフォルダ)/Effects/midi フォルダに "seq megababy nm" というファイルをコピー
- REAPERのFX追加ウィンドウでF5キーを押してFX一覧を更新
- Batteryのドラムマップを使いたい場合は前回の手順を参考にインストール(jnifさんのファイルが使えます)
基本的な使い方
まず、以下の手順でトラックをセットアップしましょう。
- TrackパネルのTrackのない場所を右クリックから [Insert virtual instrument on new track...] を選択
- JSカテゴリから [sequencer megababy - awesome sequencer v3/jnif - nandy's mod] を追加
- 必要に応じてBatteryなどの音源もその後ろに追加
- トラックのArm(録音ボタン)を右クリックし、[Record: disable (input monitoring only)] を選択してレコーディング時にトラックに何も記録されないようにする
各ステップの入力はマウスでポチポチとクリックして入力するのでも良いのですが、レコーディングしている状態でMIDIキーボードなどでMIDI Noteを送ってやるとそれが記録されるようになっています。要するにリアルタイムで打ち込めます。上記手順でレコーディング時に何も記録されないようにしたのはこの操作でゴミがトラック上に出来るのを防ぐためです。
また、打ち込み終わってやっぱりMIDI Itemに変換したいという場合は、こちらの記事を参考にMIDI Itemを置いてそこにMIDIバウンスするとよいでしょう。打ち込んだMIDIをMIDI Itemに記録できます。
操作方法
詳しい操作方法は別途こちらの記事にまとめました。
スクリプト先頭のコメント部を見ると操作方法などが書いてありますので、興味のある方はそのあたりを見てみるのも良いかと。
番外編:少し改造してみる
っていきなり改造かよ・・・
このへんは上級者向けですので、よくわからなければスキップしてください。というかスクリプトを変更してしまうので何が起きても知りませんから自己責任でよろしくです。あ、もちろんスクリプトファイルをコピペしてバックアップしてから編集しましょうね。
JSスクリプトなので、少し改造してみました。なんとなくフォントが気に入らなかったので、初期化処理(@init)のところにフォント変更処理を1行追加してみました。
(前略) @init gfx_setfont(1, "Meiryo", 16); (後略)
ちと乱暴ですが、Windowsのメイリオフォントに切り替えています。若干文字の表示が下にずれてしまっていますが、まぁ許容範囲かなと。
あとはスクリプト最初のコメント部の次に、desc: というスクリプト名を記述する場所があるので、そこを変更してFXウィンドウ上で区別が付くように修正しておくとよいでしょう。
desc:sequencer megababy - awesome sequencer v3/jnif - nandy's mod (font changed)
自分のスクリプトを新しく追加した場合は、FX追加ウィンドウでF5押して一覧を更新するのをお忘れなく。
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