REAPER付属のステップシーケンサーとその改造版(MOD)などの情報をまとめておきます。ステップシーケンサーのMOD!? と思うかもしれませんが、REAPERのステップシーケンサーはJSスクリプトで出来ているので、頑張れば自分で改造できてしまうのです。
REAPER付属のステップシーケンサー
REAPERには標準でステップシーケンサーがいくつか付属していますので、まずはこれらを軽く紹介します。このステップシーケンサーはMIDI FX扱いなので、FX追加ウィンドウのAll PluginsかJSカテゴリの中を探すとあります。
MIDI Sequencer Baby
もともとREAPERに付属していたもので、無印のバージョン1とバージョン2(v2)があります。

JS: MIDI Sequencer Baby

JS: MIDI Sequencer Baby v2
見た目はスッキリですが、機能としてはちょっと物足りないかなという感じです。実際、後述のMODが良くできているので、恐らくこれら古いバージョンを使う機会はないでしょう。ただ、もし自分でMODが作りたいというのであれば、これらはプログラム自体もシンプルなので参考にしやすいのではないかと思います。
MIDI Sequencer Megababy
これも現在ではREAPERに付属していますが、もともとはjnif氏が作成したMOD版(sequencer_baby_v2_jnif)のようです。

左側にピアノロール・ドラムマップ表示が追加されたり、Note毎のパラメータ設定が出来たりと、かなりパワーアップしています。
これについては過去に後正面氏のブログにて紹介されているので細かくは説明しませんが、ここまでくると結構機能も増えて実用に耐えそうな感じですね。
Megababyのドラムマップについて補足
NI Battery 3/4用のドラムマップファイルインストール方法

↑ NI Battery 4
Megababyのスクリプトを開くと分かりますが、jnifさんが配布していたものに付いていたNI Battery 3/4 用のドラムマップファイルは、REAPERには付属していません。REAPER公式のResourcesサイトで配布されている sequencer_baby_v2_jnif.zip に含まれているので、以下のリンクのページからダウンロードしましょう。

ダウンロードしたzipを解凍するとseqbaby_data というフォルダがあるので、これをREAPERリソースフォルダ(REAPERのメニューから [Options>show REAPER resource path in explorer/finder...] で開く)にある Data フォルダ内にコピーすればインストール完了です(既に_Default Kit.txtだけがあるseqbaby_dataフォルダがあるかと思いますが、上書きでOK)。
↑ こんな感じの配置になるようにコピー
Battery 3/4標準付属のドラムキット全部に対応しているのか確認してはいませんが、Batteryをよく使う人は試してみると良さそうです。
ドラムマップファイル作成方法
各ドラムマップのテキストを開くと分かるように、各行にMIDI Note番号と表示名をTab文字で区切って列挙しただけのシンプルなファイルなので自分で作ることも可能です。Batteryに限らず他のドラム系プラグインと一緒に使う場合でも、頻繁に使うキットのドラムマップを作っておけば便利そうです。
もちろんテキストエディタで一行ずつ入力していくのもよいのですが、ここではExcelを使う方法を紹介しておきます。Excelなら連番入力なども入力しやすいですし、REAPER関連の設定ファイルはテキストで出来ていることが多いので、他でもこのやり方が役立つ場合があります。
また、ExcelはバージョンによってGUIや手順が若干違うかもしれませんので、そのあたりは適宜読み替えて下さい。
まずは既存のドラムマップファイルをExcelで読み込む方法。
- Excelでファイルを開く時に、ファイルの種類を [テキスト ファイル(*.pm;*.txt;*.csv)] に設定して、ドラムマップのテキストファイルを開きます。
- ウィザードの[元のデータ形式]で [カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ] を選択して [次へ]。
- ウィザードの[区切り文字]で [タブ] を指定して[次へ]
- 列のデータ形式は標準のままで問題ないかと。これで[完了]
- 読み込めた状態
そしてExcelからの書き出し。こちらは簡単で、ファイルに名前を付けて保存から [ファイルの種類] に [テキスト (タブ区切り) (*.txt)] を選択して保存するだけです。
先頭に1つ追加してみた例
簡単ですね。
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