REAPERでVSTを検索するのに便利なFilter機能をご存じでしょうか?
今回は膨大なプラグインを持つあなたに便利なTipsを紹介します。
FX Filter機能
FX Filter機能はFX一覧に表示されているFXをキーワードで絞り込むための機能です。
基本的な使い方
Add FXウィンドウに付いている[Filter]というテキストボックスにキーワード(任意の文字列)を入力すれば、それにマッチしたFXのみが一覧に表示されます。右側の[Clear filter]でフィルタをクリアできます。

複数のキーワードを指定した場合、それらを全て含むFXのみが表示されるようになります(いわゆるAND検索)。

より条件を絞り込むための指定方法
このFilter機能にはより細かく条件を絞り込む機能として、デフォルトのAND検索以外に OR / NOT の条件指定も可能になっています。また、括弧で囲むような条件指定も出来るので、やりたければ結構複雑な条件式を記述できます。
このへんは説明するより例を出していった方が分かりやすいですね。
OR条件指定でVideo ProcessorとJSFXを表示(OR検索用のORは大文字必須)
[Filter] Video OR JS:
括弧でまとめてNOT条件指定追加で逆の条件にしてみる
(NOTは大文字必須、括弧の前後もスペースが必要)
[Filter] NOT ( Video OR JS: )
且つ、compが付くものは除外
[Filter] NOT ( Video OR JS: ) NOT comp
といったように、どんどん条件を追加していくことが出来ます。
括弧や空白をキーワードに入れる場合はダブルクォートで囲めばOK。
[Filter] "JS: G" OR "out)"
頻繁に長い条件式を記述するということはないにしろ、NOTやORを少し使うだけでもプラグイン一覧をより自分の思ったものに近い状態に近づけられるので、覚えておくと役に立つのではないかと思います。
ちなみにAND指定は省略してきましたが、明示的に指定することも可能なようです。
[Filter] Rea AND Comp
プレフィルタリング設定
Preferences(メインメニューの [Options>Preferences...]かCtrl+P)を表示して、[Plug-ins]ページを見ると、[Only show FX matching filter string]という設定があります。
ここにあらかじめフィルタリングしておきたい条件式(書き方はAdd FXウィンドウのものと同様)を記述しておくことで、Add FXウィンドウではデフォルトでその状態が表示されることになります。要するに不要なFXをあらかじめ除外するのに使える訳です。
「このプラグイン、インストールはしてあるけどしばらく使うことはないのでFX一覧には表示しないでおこう」といった場合に指定しておくとよいかもしれません。他にも「VST3系だけを表示したいのでVSTやVSTiは隠す」などいろいろ応用が利きそうです。
あと、この設定を行ったらAdd FXウィンドウでF5を押すかメニューの[FX>Scan for new plugins]でFX一覧のキャッシュを作り直してやる必要があるので注意。
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