初稿:2020/08/06 21:08 - 最終更新:2024/06/10
REAPERのウィンドウからフォーカスが別のアプリケーションに移った場合、何かが切り替わるような動作をしていることがあるのですがお気付きでしょうか?
例えばREAPERのウィンドウをいじった後、別のアプリケーションをクリックしてそちらに切り替えたという場合がこれに該当しますが、REAPERはいくつかの種類の状態を自動的に切り替えてくれています。今回はこれらの設定について触れておこうと思います。
以下のものはREAPERのPreferencesに設定があるので、メインメニューの [Options>Preferences...]でPreferencesウィンドウを表示しましょう。
ウィンドウ非アクティブ時の挙動設定
ウィンドウ非アクティブ時にオーディオデバイスを閉じる

[Audio]ページの[Close audio device when stopped and application is inactive]
これは恐らく他のアプリケーションでもオーディオデバイスが使えるように解放してくれる機能かと思います。特にオーディオデバイスで排他的なモードを使う場合は、REAPERがデバイスを握ったままだと他のアプリケーションでオーディオデバイスが使えなくなる場合があるので、そういう場合はこのオプションをONにしておくとよいでしょう。
ただし、オーディオデバイスを閉じたりまた開いたりするのには結構時間がかかる場合が多いので、REAPERのウィンドウに戻ってきた時のレスポンスが悪くなります。なので筆者はこの設定はOFFにしています。
ウィンドウ非アクティブ時にItemをOfflineにする

[Media]ページの[Set media items offline when application is not active]
Media Itemは通常Onlineという状態で、.wavファイルなどの音声を再生できるいわゆる普通の状態がこれです。そしてこれをOfflineにすると.wavファイルなどへの接続を解除した状態になり、もちろん再生も出来なくなります。
このItemのOffline化が必要になるのは、そのItemが握っているMedia Source(.wavファイルなど)を他のソフトで直接編集して上書きしたいという場合です。Item右クリックから[Open items in editor]でItemのMedia Sourceを直接編集するアプリケーションを起動して、そちらで編集後に上書き保存する場合、このMedia Sourceを握っている全ItemがOfflineになっていないと上書きに失敗します。
なのでウィンドウをREAPERから別のアプリケーションに切り替えたら全部のItemをOfflineにしてしまうというのは、有効な方法の一つです。
これら自動切換えが問題になる場合について
一般的にはまれなケースですが、スクリプトで大量に処理を行ったりする場合、スクリプト実行中にウィンドウのフォーカスを切り替えると干渉する場合があるようです。そのような場合は今回紹介したオプションを全てOFF(自動で切り替えない)にして試してみるとよいでしょう。
他にもこれらの設定で問題が起きた時のメモ
- (2024/06/10追記)オーディオデバイスが自動的に閉じられてしまうのが原因でiZotope RX Monitorがうまく動かせなくなる問題がありました。詳細および解決策については以下のページをご覧下さい。
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