前回に引き続き、今回はPreferencesのプロジェクト保存関連の設定をまとめておきます。
以下のものはREAPERのPreferencesに設定があるので、メインメニューの [Options>Preferences...]でPreferencesウィンドウを表示しましょう。
プロジェクト内に残すアセット等の参照を相対パスで保持

[Project]ページの[Save project file references with relative pathnames]
プロジェクトファイル内に記述されるアセットなどのファイルパスを、相対パスで保持するかを設定できます。チェックを外すと全て絶対パスで保持されるようになります。
これが重要になるのはプロジェクトのデータをまるっと別の場所に移動した時で、絶対パスにするとアセットへのリンクが外れてしまいます。ただしプロジェクトファイルの場所以下にあるものは、自動的に参照を復帰してくれる模様。それ以外のパスを参照しているアセットについては、その移動したプロジェクトを開くときに見つからないエラー&場所を指定するダイアログが表示され、個別に指定することになります。

↑ ファイル参照切れを知らせるダイアログ
ちなみにいろいろ試してみたところ、相対パス設定にしてもプロジェクトファイル以下でないアセットは絶対パスで保存されるようなので、前述の挙動を考慮するとこのオプションもどれだけ意味があるものなのかよく分からないですね。
ただ、プロジェクトファイル以下のアセットを絶対パスで記述しておく必要性はあまり感じませんので、常に相対パスによる記述をONにしておくので問題ない気がします。
プロジェクト上書き保存時のバックアップ保存設定

[When overwriting project file, rename old project to .rpp-bak]と書き出しオプション
バックアップは常に1つは残しておいた方が良いので、書き出しはONにしておきましょう。書き出し方のオプションは以下の通り。
- Keep multiple versions
複数のバージョンを .rpp-bak ファイルに保持するかどうか。これをONにすると、プロジェクトを保存する度に .rpp-bak にバックアップが追加されていきます(ファイルがどんどん大きくなっていくことに注意。デカくなりすぎたら破棄しても問題なし)。
.rpp-bak ファイルをREAPERにドロップしてやると、この中に含まれるバックアッププロジェクトのうちどれを開くか選択出来ますので、いざという時に便利です。
- Timestamp backup
上記[Keep multiple versions]をOFFにした場合のみ利用可能で、タイムスタンプを名前に付与したバックアップファイルが作られるようになります。
- Keep undo histories
これは作業中のUNDO履歴も保持しておくかどうか・・・のはずですが、チェックON/OFFでの明確な違いが分かりませんでした。分かったら追記します。
UNDO履歴ファイルについて
REAPERではUNDO履歴もファイルに保存しておくことが出来ます。大量の作業をするとガンガン肥大化していくのであまりお勧めはしませんが、作業手順を残しておくことに意味がある場合は[General]ページにある以下のオプションで書き出し&読み込みをONにしておくとよいでしょう。

- Save undo history with project files (in .RPP-UNDO file)
UNDO履歴ファイル(.RPP-UNDOファイル)の書き出し有効化 - Allow load of undo history
UNDO履歴ファイル(.RPP-UNDOファイル)の読み込み有効化

↑ UNDO履歴ファイルが書き出された様子
自動保存機能の設定
編集中に自動でプロジェクトをバックアップ保存してくれる機能もあります。いざという時のためにバックアップをとっておきましょう。

- Every ~ minutes
何分毎に自動保存するか - [when not recording]などの選択肢
自動保存が発動する際の制限。通常は[when not recording]のままでOK - Save to timestamped file in project directory
プロジェクトファイルがある場所に、日時をファイル名に付けたバックアップを保存 - Save to timestamped file in additional directory
追加の指定フォルダに、日時をファイル名に付けたバックアップを保存
- Save to project file (not recommended)
プロジェクトファイルに上書き・・・は危険なので非推奨。なんでこんなオプションあるんだ・・・ - Save undo history (.RPP-UNDO) (if enabled in general prefs)
UNDO履歴ファイルも個別にバックアップとして保存。前述のUNDO履歴ファイル出力をONにしておく必要があります。
ちなみに書き出し先(プロジェクトファイルの場所、追加フォルダ)が両方チェックを入れられますが、両方ONにすれば両方の場所に書き出されます。普段は散らからないように追加フォルダへの出力だけを使うとよいでしょう(上図の設定を参考に)。
ちなみにこの自動保存はプロジェクトで何かしら編集操作を行うと発動します。一旦自動保存されたらまた編集操作が行われない限り、次の自動保存はされないようです(無駄にファイルが自動保存され続けたりしないようになっている)。プロジェクトに保存したかどうか(Dirty状態かどうか)を見ている訳ではない模様。
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