今回はプロジェクトファイル単位の設定ではなく、グローバル設定(Preferences)のプロジェクト関連設定に関するメモです。
以下のものはREAPERのPreferencesに設定があるので、メインメニューの [Options>Preferences...]でPreferencesウィンドウを表示しましょう。
各種パス設定
レンダリングのデフォルト出力フォルダ指定

[Paths]ページの[Default render path]
音声や動画のレンダリング時に書き出し先を指定出来ますが、そこで指定しなかった場合に書き出される場所を指定できます(デフォルトだとプロジェクトファイルのある場所になる)。これは相対パスでも指定でき、その場合プロジェクトファイルのある場所に自動的にフォルダが作成されます。

レンダリング時に指定してもよいですが、そうせずとも自動的にフォルダを作ってそこに入れてくれるというのは意外と楽なのでおすすめです。
ReaPeaks出力先

[Paths]ページの[Store all peak caches (.reapeaks) in alternative path]
ReaPeaksというのはREAPER上でItemなどに表示される波形の描画高速化用のキャッシュファイルです。ReaPeaksの出力先について何も設定しないと、.wavファイルなどをインポートした時にそのファイルと同じ場所に生成されてしまいます。後で消したくても散らばっていると面倒そうです。

↑ wavの場所に作られたReaPeaksファイル
そこでこのパスを指定することで、ReaPeaksファイルを一か所にまとめて出力することが出来ます。これでスッキリしますね。
ちなみに、自分の場合はこれをRAMディスク上に配置しています。ファイルアクセスが超高速で、PCの電源切ればきれいさっぱり削除してしまうという感じ。よほど大量のメディアを扱わない限り、問題はなさそうです。
REAPER起動時に開くプロジェクトに関する設定

[General]ページの[Startup settings]にREAPER起動時のオプションがあり、[Open project(s) on startup]でどのようなプロジェクトを開くか指定できます。
- Last active project
前回読まれていたプロジェクトたちのうち、Activeだったものだけを開く - Last project tabs
前回読み込まれていたプロジェクト全てを開く - New project (ignore default template)
新規プロジェクトを開く(デフォルトテンプレート設定を無視) - New project
新規プロジェクトを開く(デフォルトテンプレート等の指定が適用される) - Prompt
新規プロジェクトや最近使ったプロジェクトなど、開くものを毎回指定するウィンドウが表示される
これはいろいろなDAWやツールでもよくある挙動ですし、毎回明示的にどうするかを指定したいという人や、最近使ったファイルを起動時に選びたい人には向いている設定かもしれません。
あと、このウィンドウ下部に[Open with FX offline (recovery mode)]のチェックがあります。もしプロジェクト内で使っているVSTなどのFXが原因でプロジェクトが開けなくなってしまったという場合も、これにチェックを入れてすべてのFXをOfflineにした状態で開けば、うまく開けたりしそうです。
プロジェクト新規作成時のオプション

[Project]ページのプロジェクト新規作成オプション
プロジェクトを新規作成する時に、同時に場所を指定して保存もしてしまおう、といった感じで毎回やりそうなことは必ず行うようにするオプションもあります。
- Prompt to same on new project
プロジェクト新規作成時に保存場所を指定 - Open properties on new project
プロジェクト新規作成時にプロジェクト設定ウィンドウを表示
このあたりは好みが分かれるところで、毎回ウィンドウがポップするのがウザいと感じる人もいるかも。
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