今回はMedia Explorerが扱えるメディアファイルの種類を確認しておきましょう。
扱えるメディアの種類
REAPERユーザーズガイドを見ると、「REAPERがインポート可能なファイルフォーマット」は以下のもののようです。音声・動画系のフォーマットは扱える領域がかぶるものもありますが、細かいことは気にせずざっくり分類も分けて列挙するとこんな感じ。
- MIDI
- MIDI (.MID)
- MIDI System Exclusive Message (.SYX)
- 音声
- WAV (.WAV, .W64, .BWF)
- AIFF (.AIF, .AIFF)
- WAVPACK (.WV)
- FLAC (.FLAC)
- OGG Vorbis (.OGG, .MOGG)
- MPEG Audio (.MP2, .MP3)
- Recycle (.RX@, .REX, .RCY. RX2)
- 動画
- AVI Video (.AVI)
- MPEG Video (.MG, .MPEG)
- WMV/WMA Video (..WMA, .WMV)
- MK Video (.MKV)
- LCF Capture Video (.LCF)
- Quicktime (.MOV, .QT, .M4V, .MP4)
- WebM (.WebM)
- その他
- CD Audio (.CDA)
- DDP (.DAT)
この説明だけだと「で?」って思われそうですが、Media Explorerではこれらを「意外とちゃんと扱える」のがポイントです。
音声ファイル
音声ファイルは言わずもがなですが、.wavなどのファイルは普通にプレビューできますし、そのへんは説明も不要かと。 ただし、FLAC・WavePack・REX2などのファイルもサクサクプレビュー出来てしまうのは、Media Explorerのメリットと言って良いかもしれません。他のメディア管理ソフトでも現時点ではこれらのどれかに対応していないという場合があるかと思います。
素材ファイルをFLACなど可逆圧縮のフォーマットにして圧縮すれば、音質を犠牲にせずにディスク容量の節約にもなりますね。
REX2ファイルのインポートについて
REX2ファイルの場合、インポート時に内部のスライスを個別のメディアとしてインポートするか、結合された状態でインポートするか選択するダイアログが表示されます。
- [Beat slices that dynamically adjust to tempo changes]
テンポ変更に応じて動的にスライスのタイミングを合わせてインポート - [A single loopable media item]
スライスを分割せず、1つのループメディアとしてインポート
MIDIファイル
Media Explorerで驚いた事の1つは、MIDIファイルもプレビューが表示されることでした。SMFファイル内のノートがどんな感じになっているのかを見ることが出来ます。メロディだけなのか、コード進行のファイルなのかといったことが目で確認できるのはありがたいですね。
しかも音声ファイルと同様、プレビューの範囲選択をREAPERのタイムラインにドラッグ&ドロップでその部分のMIDIだけ貼り付けられます。マジすか、何この神ツール。
あと今回は触れませんが(次回の記事を参照)、ある方法を使えば任意のVSTでMIDIファイルの試聴確認すら出来てしまいます。他のメディア管理ソフトでこんな機能が実装されているか分かりませんが(少なくともLoopcloudは不可でしたし)、下手するとかなりのアドバンテージかもしれません。
動画ファイル
*「おい、まさか・・・いや、そんな・・・」
といった心の声が聞こえてきそうですが、そうです、動画ファイルもプレビュー可能なんです。とはいえ、.mp4ファイルを選択しても内部の音声が波形表示に表示されるだけです。
感のいい方はお察しの通り、ここでVideo Windowを表示しましょう。すると動画のグラフィック側も確認できます!
そして波形表示の部分を範囲選択してREAPERのタイムラインにドラッグ&ドロップしてやれば、その部分の動画をインポート可能!
REAPERで動画編集する人や動画に効果音をつけるサウンドデザイナなど、結構多くのクリエイターにとって役に立ちそうですよね。
今回はREAPERがインポート可能なフォーマットのいくつかをMedia Explorerで扱うとどうなるか紹介してみました。まだ全部のファイルフォーマットについてどのような挙動になるかは試せていないので、そのうち気になるものは後で試してみようかなと思います。
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