ここからはVideoProcessor(以下VP)のプリセットを改造したり独自に作ったりしていきたいと思います。VPのプログラミングに関する内容も少しずつ出てきます。

テキスト表示の改良版

VPのプリセットにあった[Title text overlay]を改良して、いくつか機能を追加してみました。
  • テキスト色、背景矩形色指定(RGBA)
  • テキストの後ろに影表示
  • 背景矩形を右側ほど薄くする
VP_TextEx02

プリセットのソースコードはこちらに置いてあります。後述のプリセット登録方法を参考にして、ご自分のREAPERのVPに登録して使ってみて下さい。

VP_TextEx03-2
元の[Title text overlay]と違うのは色指定がRGBAになったのと、[bg fade], [text shadow]あたりの切替スイッチ(0,1しか値をとらない)が追加されている部分です。

プリセットの登録方法

自分用にプリセットを新しく登録する方法を書いておきます。どこかでVPのスクリプトソースをゲットしたらこの方法でプリセット登録しておけば、後で呼び出すことが出来るようになります。
  1. 新規でVideoProcessorをトラックなどに挿す
  2. スクリプトエディタは空になっているはずなので、そこにスクリプトソースを貼り付ける
  3. エディタ上でCtrl+S(スクリプト適用。ノブなどが表示される)
  4. FXウィンドウのプリセットの右側にある[+]ボタンで[Save preset...]
  5. 任意の名前を付けてOKボタンでプリセットが保存されます
実際に登録してみると、プリセットのリストに追加されます(User Presets以下のところ)。
VP_TextEx04

プログラムに関してのメモ書き

テキストなどを描画する前に一時的にcolorspaceを'RGBA'に変更していますが、これはデフォルトの'YV12'のままだとテキストの色によってガタつきが激しくなる問題の対策として行っています。でもこの方法が本当に「VPのAPIが想定しているやり方」なのかどうかは不明。
VP_TextEx05


ということで、今回は既存のプリセットを改造してみました。
このVPの良いところは、VPのAPIが許す範囲で何でも自分で作ってしまえるという自由度の高さです。誰かが作ったスクリプトがありさえすれば、それをコピペするだけで使えるというのも便利ですね。