引き続き今回もVideoProcessor(以下VP)のプリセット紹介ですが、ここからは少し使い方が異なるものを紹介していきます。
今までは単純にTrackやItemにFXを登録すればすぐ反映されるようなものばかり扱ってきましたが、今回は複数の動画Itemを使って効果を作るものになります。


[2x2 input matrix]プリセットを設定しているのは[4-screen fx]というトラックです。
このトラックの下に位置するトラックにある動画Itemをそれぞれ4分割した画面に表示する感じ。
①~④の4画面に分割したそれぞれの場所に、トラック[mov 1~4]にある動画の画像が表示されます。
ちなみに各動画ItemにはVideoProcessorをセットして①~④のテキストを表示しています。つまりVideoProcessorで処理した結果を別のVideoProcessorで利用出来るということになります。


動画を1つのトラックに複数置いて、切り替え時に単純にクロスフェードさせたいという場合は結構あるんじゃないでしょうか。
TrackFXにVPでこのプリセットを設定してやるとこれが実現出来ます。
このTrack上で動画Itemの端を重ねてオーディオの場合と同じようにクロスフェードさせると、映像もクロスフェードするようになります。2つの動画が重なっていなくても、Itemの端のフェード設定をするだけで効果が表れます。
※自分の環境だと動画間のクロスフェードを設定してREAPER上で再生すると、切り替わりの際にVideoWindow表示が一瞬真っ黒に表示されてしまうのですが、バグかもしれません。動画をファイルにレンダリングした場合は問題ありませんでした。


[Crossfade through inputs]プリセットのVPを挿したTrackより下に位置する複数のトラックの動画Itemを順にクロスフェードし続ける効果になります。途中で短い動画の再生が終わってTrack上にある動画が減った場合は残っているトラック間でクロスフェードし続けます。
本当はどういう使い方が正しいのかよく分からないのですが、トラックが多くなればなるほどタイミングを合わせるのが難しくなる気がします。
例えばTrackFXではなく、[crossfade fx]トラックの必要な所に空のVideoItemを置いて(後述)、そこにこのFXを挿して狙った場所にだけクロスフェードを入れるとか、クロスフェード後に表示したくないTrackはEnvelopeでMuteしておくとかで、やりたいことを実現出来そうではありますが何やら結構手間がかかりそうな予感・・・。
一見空っぽに見えますが、実はVideoProcessor専用Itemと言ってもいいようなItemだったりします。
このItemのSource Propertiesを見ると、ViceoProcessorのスクリプト設定ウィンドウが出てきて、ここでスクリプトを書くことも可能です。

↑ [Insert dedicated video processor item]で作ったItemのSourceProperty表示
一見便利そうですが、FXの時と違って効果を重ねたり、プリセット保存等出来なかったりするようなので、ここに直接記述するよりはこのItemにFXでVideoProcessorを挿す方が実用的と思います。
ということで、3回にわたってVideoProcessorのプリセットを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。他にもまだいくつか残ってはいますが、ひとまずこのへんで一区切りにしようと思います(そのうち気が向いたら追記で紹介するかもですが)。
恐らくここまで使いこなせれば、最低限の動画編集は出来るのではないでしょうか。
ただ、より凝った演出やエフェクトを使いたいとか3Dなども使いたいといった、高度な機能を要求する場合は、素直にAviutilやAfterEffectsなど動画専用のコンポジットツールを使った方がいい気がします。
このあたりはどれだけREAPERだけで作業を完結させたいか、といった部分が判断基準になるかと思いますが、簡易動画編集ツールの選択肢の一つとしてはアリなんじゃないかと感じています。
今までは単純にTrackやItemにFXを登録すればすぐ反映されるようなものばかり扱ってきましたが、今回は複数の動画Itemを使って効果を作るものになります。
※2019/10/23追記:REAPER v5.97以降でのPreset名を併記
4画面分割表示 : 2x2 input matrix
※REAPER v5.97以降のPreset名: Combine: 2x2 input matrix


[2x2 input matrix]プリセットを設定しているのは[4-screen fx]というトラックです。
このトラックの下に位置するトラックにある動画Itemをそれぞれ4分割した画面に表示する感じ。
①~④の4画面に分割したそれぞれの場所に、トラック[mov 1~4]にある動画の画像が表示されます。
ちなみに各動画ItemにはVideoProcessorをセットして①~④のテキストを表示しています。つまりVideoProcessorで処理した結果を別のVideoProcessorで利用出来るということになります。
同一トラック上の動画のクロスフェード : Item fades affect video
※REAPER v5.97以降のPreset名: Basic helpers: Item fades affect video


動画を1つのトラックに複数置いて、切り替え時に単純にクロスフェードさせたいという場合は結構あるんじゃないでしょうか。
TrackFXにVPでこのプリセットを設定してやるとこれが実現出来ます。
このTrack上で動画Itemの端を重ねてオーディオの場合と同じようにクロスフェードさせると、映像もクロスフェードするようになります。2つの動画が重なっていなくても、Itemの端のフェード設定をするだけで効果が表れます。
※自分の環境だと動画間のクロスフェードを設定してREAPER上で再生すると、切り替わりの際にVideoWindow表示が一瞬真っ黒に表示されてしまうのですが、バグかもしれません。動画をファイルにレンダリングした場合は問題ありませんでした。
マルチトラッククロスフェード : Crossfade through inputs
※REAPER v5.97以降のPreset名: Combine: Crossfade through inputs


[Crossfade through inputs]プリセットのVPを挿したTrackより下に位置する複数のトラックの動画Itemを順にクロスフェードし続ける効果になります。途中で短い動画の再生が終わってTrack上にある動画が減った場合は残っているトラック間でクロスフェードし続けます。
本当はどういう使い方が正しいのかよく分からないのですが、トラックが多くなればなるほどタイミングを合わせるのが難しくなる気がします。
例えばTrackFXではなく、[crossfade fx]トラックの必要な所に空のVideoItemを置いて(後述)、そこにこのFXを挿して狙った場所にだけクロスフェードを入れるとか、クロスフェード後に表示したくないTrackはEnvelopeでMuteしておくとかで、やりたいことを実現出来そうではありますが何やら結構手間がかかりそうな予感・・・。
VideoProcessor用の空Item(dedicated video processor item)について
ちなみに上記でさらっと書いてますが、Track上に「動画本体はないけど動画FXを挿せるItem」を置くことが出来ます。[Insert dedicated video processor item]というActionを実行すると、編集カーソル位置に空っぽのItemが配置されます。
一見空っぽに見えますが、実はVideoProcessor専用Itemと言ってもいいようなItemだったりします。
このItemのSource Propertiesを見ると、ViceoProcessorのスクリプト設定ウィンドウが出てきて、ここでスクリプトを書くことも可能です。

↑ [Insert dedicated video processor item]で作ったItemのSourceProperty表示
一見便利そうですが、FXの時と違って効果を重ねたり、プリセット保存等出来なかったりするようなので、ここに直接記述するよりはこのItemにFXでVideoProcessorを挿す方が実用的と思います。
ということで、3回にわたってVideoProcessorのプリセットを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。他にもまだいくつか残ってはいますが、ひとまずこのへんで一区切りにしようと思います(そのうち気が向いたら追記で紹介するかもですが)。
恐らくここまで使いこなせれば、最低限の動画編集は出来るのではないでしょうか。
ただ、より凝った演出やエフェクトを使いたいとか3Dなども使いたいといった、高度な機能を要求する場合は、素直にAviutilやAfterEffectsなど動画専用のコンポジットツールを使った方がいい気がします。
このあたりはどれだけREAPERだけで作業を完結させたいか、といった部分が判断基準になるかと思いますが、簡易動画編集ツールの選択肢の一つとしてはアリなんじゃないかと感じています。
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