今回はFalconの音声出力をマルチアウトさせる方法を書いておこうと思います。
マルチアウト設定方法
Falconではマルチアウトの設定が出来るのですが、この設定がPart、Layer、Keygroupそれぞれで行うことが出来るようになっています。設定はFalcon左側パネルのLISTタブで行えます。
Partで出力先を指定する場合はPARTに並んでいるパラメータの[Output]を変更すればOK。
LayerやKeygroupで出力先を設定する場合は下の方にあるLAYER(S)やKEYGROUP(S)で設定を行います。そこに既に作ったLayerやKeygroupとそのパラメータが並んでいるのですが、このパラメータの列で[output]というものがあります。表示されていない場合は、パラメータ名(nameとかかいてあるところ)の部分を右クリックすると表示パラメータ項目メニューが表示されるので、そこから[output]を選択して表示します。
あとはLayerやKeygroupの[output]を[Main Out]から[Out 2]などに変更してやれば、音声出力先が変わります。DAW側でInstrumentのマルチアウト設定を行っていれば、それぞれ指定したTrackなどに音声が出力されるはずです。
マルチアウト指定時のルーティング
まずマルチアウト設定での[Main Out]についてですが、これに設定されているものはFalconの既定のルーティング(Keygroup>Layer>Program>Mixer>Master)に沿って処理が行われて、メインの出力から音声が出力される流れに乗ります。
[Main Out]以外の[Out 2~17]に出力設定したものは、そこからFalconの外側に音声を出力し、それ以降のFalconの既定の音声処理には流れません。つまりKeygroupで[Out 2]などに設定すると、そのKeygroupの音声はLayer以降には流れないということになります。
でもちょっと裏技というか、TREEタブで表示できるAux1~4に音声を流してやれば、KeygroupなどからFalcon外に音声を出力しつつもProgramに音声を受け渡すことが可能だったりします。まぁそこまでルーティングに凝るシチュエーションがあるかどうか分かりませんが、知っておいて損はないです。
↑AuxバスでProgramへ音声をSend
なにやらマルチアウト出力を指定できる場所がいくつもありますが、どの階層から出力するのがベストとかいうことはありません。上記のような音声信号の流れを考慮して、どこからFalconの外にマルチアウト設定するのが自分の意図に最も合っているか選択しましょう。