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REAPERで動画編集:テキストのフォント設定

今回はフォントの指定方法をまとめておきます。

和文フォントの英語名を探す

REAPERの動画にテキスト・字幕を表示する方法についてはこちらの記事で触れましたが、フォント指定は英語表記のものしか受け付けないようでした。

久々に試してみてもやはり英語表記のみしか受け付けないようなので、英語表記は何を指定すればいいのか調べてみました。しかし、コントロールパネルのフォントでインストール済みのフォント一覧やフォントのプロパティを見ても、和文フォントについて一部は英語表記も見つかりますが多くのものは日本語の名前でしか表示されないようです。

こちらのサイトを参考にすると、どうもWindowsの言語設定を英語に変えればいいみたいですね。まぁ自分は面倒なので言語設定変えるまでやってはいませんが・・・、参考にしたサイトで紹介されている英語名で指定してやってみるとうまくいきました。どうしても使いたい和文フォントがある!という場合はWindowsの言語設定を変えて調べるといのもアリかと。


和文フォントを指定した例

いくつかの和文フォントをVideo Processor(以下VP)の[Overlay: Text]プリセットで指定した例を以下に載せておきます。

  • メイリオ (Meiryo)
    Font_Meiryo
  • MSゴシック (MS Gothic)・MS Pゴシック (MS PGothic)
    Font_MSGothic
    Font_MSPGothic
  • MS明朝 (MS Mincho)・MS P明朝 (MS PMincho)
    Font_MSMincho
    Font_MSPMincho
  • 游ゴシック (Yu Gothic)・游明朝 (Yu Mincho)
    Font_YuGothic
    Font_YuMincho
  • HGP創英角ポップ体 (HGPSoeiKakupoptai)・HGP創英角ゴシックUB (HGPSoeiKakuGothicUB)
    Font_HGPSKPop
    Font_HGPSKGothicUB

フォントスタイルの指定

VPのスクリプトではフォント描画のスタイルも指定することが出来ます。太字やイタリックというだけでなく影やアウトラインなども指定出来、かつ複数のスタイルを同時に適用できます。

スタイルの設定はスクリプト内の gfx_setfont という関数が呼ばれている場所に指定します。デフォルトでは省略されているので、以下のように書き足します。

デフォルトだとこうなっていますが、
FontStyle00
このように変更します。
FontStyle01
ここではボールド(B)、イタリック(I)、シャドー(S)の3つを同時に指定しています。

表示される結果はこんな感じ。
FontStyle02

スタイルフラグとして指定できる文字と効果は以下の通り。

Flag文字効果
Bボールド(Bold)
Iイタリック(Italics)
Rブラー(Blur)
V反転(Invert)
Mモノ(Mono)
Sシャドー(Shadow)
Oアウトライン(Outline)

REAPERで動画編集:少し簡単になったテキスト・字幕表示

REAPERの動画編集機能はver.5.97あたりでリニューアルされていましたが、テキスト表示の方法が少しだけ簡単になったので、それを使った字幕表示をさらっと書いておきます。

ただし、Video Processor(以下VP)の[Overlay: Text]を使ってテキスト表示を行うといった基本的な仕組みは何も変わっていません。それらについては以下の記事をあわせてご覧ください。


スクリプト編集なしでテキストを設定出来るようになった

上記の過去記事を見てもらうと分かる通り、従来は字幕テキストを設定・変更するのに、VPのスクリプトを直接いじらないといけませんでした。また、VPのエディタの機能的な問題により日本語を扱うのも面倒(メモ帳などからのコピペが必要)で、お世辞にも使いやすいツールとは言えないものでした。更にプログラミングをたしなむ人以外だと、スクリプトに抵抗感をもつ人は結構多いのでとにかく敬遠されがちだったツールと言えるでしょう。

REAPER v5.97からはこのあたりが見直され、VPのプリセット[Overlay: Text]では、VP挿入先のTrackもしくはItem(Take)の名前に文字列を設定すれば、それがテキストとして表示されるようになりました。日本語を設定しても問題なく表示されます。テキストを変えるだけならスクリプト変更不要なので、従来よりは大分マシになったのではないかと思います。
VPTextFromTakeName01
※この例はTakeFXを使った場合ですが、TrackFXにVPを挿入した場合はTrack名が表示されます

REAPERで動画編集 (7) : VideoProcessor : テキスト表示を改造してみる

ここからはVideoProcessor(以下VP)のプリセットを改造したり独自に作ったりしていきたいと思います。VPのプログラミングに関する内容も少しずつ出てきます。

テキスト表示の改良版

VPのプリセットにあった[Title text overlay]を改良して、いくつか機能を追加してみました。
  • テキスト色、背景矩形色指定(RGBA)
  • テキストの後ろに影表示
  • 背景矩形を右側ほど薄くする
VP_TextEx02

プリセットのソースコードはこちらに置いてあります。後述のプリセット登録方法を参考にして、ご自分のREAPERのVPに登録して使ってみて下さい。

VP_TextEx03-2
元の[Title text overlay]と違うのは色指定がRGBAになったのと、[bg fade], [text shadow]あたりの切替スイッチ(0,1しか値をとらない)が追加されている部分です。

プリセットの登録方法

自分用にプリセットを新しく登録する方法を書いておきます。どこかでVPのスクリプトソースをゲットしたらこの方法でプリセット登録しておけば、後で呼び出すことが出来るようになります。
  1. 新規でVideoProcessorをトラックなどに挿す
  2. スクリプトエディタは空になっているはずなので、そこにスクリプトソースを貼り付ける
  3. エディタ上でCtrl+S(スクリプト適用。ノブなどが表示される)
  4. FXウィンドウのプリセットの右側にある[+]ボタンで[Save preset...]
  5. 任意の名前を付けてOKボタンでプリセットが保存されます
実際に登録してみると、プリセットのリストに追加されます(User Presets以下のところ)。
VP_TextEx04

プログラムに関してのメモ書き

テキストなどを描画する前に一時的にcolorspaceを'RGBA'に変更していますが、これはデフォルトの'YV12'のままだとテキストの色によってガタつきが激しくなる問題の対策として行っています。でもこの方法が本当に「VPのAPIが想定しているやり方」なのかどうかは不明。
VP_TextEx05


ということで、今回は既存のプリセットを改造してみました。
このVPの良いところは、VPのAPIが許す範囲で何でも自分で作ってしまえるという自由度の高さです。誰かが作ったスクリプトがありさえすれば、それをコピペするだけで使えるというのも便利ですね。

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