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Meldaプラグイン入門:基本的な使い方(初心者向け)後編

melda-logo01

前回に引き続き、初心者の方向けにMeldaプラグインの基本的な使い方についてまとめています。前回の記事をご覧になっていない場合はこちらをまずお読み下さい。

今回はMeldaプラグインでパラメータを動的に動かしたい場合に必要になる、ModulatorとMulti Parameterについての使い方を説明します。


Modulator(モジュレーター)の使い方

Modulatorについては前回のUTILITIESパネルのところで触れましたが、ここでは簡単な使い方を説明します。UTILITIESパネルに [Mod 1] のようなボタンがあれば、Modulatorを利用できます(プラグインによっては搭載されていない場合もあります)。

Melda_ModButton01

前述の通りModulatorはLFOやEnvelopeといったモジュレーションをパラメータにかけるのに使用します。

パラメーターラーン(Learn)について

ModulatorやMulti Parameterを使う時に「Learn」という用語が出てくるのですが、これはMIDI Learn機能ではなく、「Modulatorなどをパラメータに割り当てる」という意味なので覚えておきましょう。

例えば、1番目のModulatorでパラメータ [DRY/WET]を動かしたい場合は、以下のような操作を行います。

Melda_ModLearn02
↑ 下記 1.~4.の手順を行った例
  1. [Mod 1]を右クリック > [Learn]
    これで [Mod 1] の表示が [REC] になり、これ以降にいじったパラメータに対してModulatorが割り当てられます(複数のパラメータを動かせば複数のパラメータに割り当てられる)。
  2. [DRY/WET] ノブをマウス左ドラッグして範囲を決める
    いじったパラメータを動かした範囲(Min, Max値)が [Mod 1] に記録され、その範囲内でのみ値が動くようになります。
  3. [REC] になっているボタンを左クリックしてLearn終了
    [REC]になっていたボタンが [Mod 1] に戻ります。Learnを終了しないであちこちいじっていると、いじったところ全てにModulatorが割り当てられてしまうので注意
  4. [Mod 1] ボタン内の左側のチェックでModulatorのON/OFF切り替え
    ONにするとチェックが光り、音声l処理中にModulatorが動作するようになります(Modulatorのデフォルト設定はシンプルなLFOになっているので、これだけで動作します)。
    Melda_ModOn ← ModulatorをONにした状態

Modulatorボタンを右クリックしたときのメニュー

Melda_ModLearnMenu01
  • Learn
    Modulatorをパラメータに割り当てるLearnを開始。今までにLearnしたパラメータへの割り当ては解除されないので、Learnする毎に他のパラメータへの割り当てを増やすことが出来ます。
  • Clear & Learn
    これまでに割り当てたパラメータへの接続を全てクリアして、Learnをやり直す場合に使用
    (要するに[Reset]+[Learn]と同じ)
  • Reset
    これまでに割り当てたパラメータへの接続を全てクリア

※ちなみに基本無料版のプラグインであるFreeFXBundleをアップグレードしないで(無料のままで)使っている場合、このModulatorの機能は封印されていて使えません。


LFOでパラメータをモジュレーションしてみる

ではここでLFOに設定したModulatorを [DRY/WET] に接続して動かす、という設定の手順を紹介します。

Melda_Modulation01
↑ 以下の手順を実際に行った例
  1. 前述の [Mod 1] を [DRY/WET] に割り当てる例の手順に従ってパラメータLearnを行います。
  2. [Mod 1] を有効化し、音声をプラグインに流して処理させるとModulatorが動作します。
  3. [Mod 1] を左クリックしてMODULATORウィンドウを表示
  4. ウィンドウ上部にある [NORMAL] を選択(デフォルトで選ばれているはず)
  5. RATEパネルにある [Frequency] でLFOの周波数を変えてみる
  6. RATEパネル右上に [Sync] ボタンがあるので有効にすると、LFO周期 [Length] をホスト(DAW)のテンポに合わせた値にも設定出来るので試してみる

これでパラメータをModulator(LFO)で動的に動かす方法の雰囲気は掴めたのではないかと思います。


Modulatorが動作しない時にはここをチェック

自分も時々やってしまうことがありますが、パラメータLearnしてModulatorを有効化したのに「あれ? 全然動かないぞ」となることがあるかと思います。

この場合は大抵プラグインに音声を流していないことが原因だったりします。DAWを再生しただけでは不十分で、プラグインに音声入力が入ってきている必要がありますので注意。

これは何故かというと、Meldaのプラグインのver.14のどこかあたりで最適化処理が入り、プラグインに入力がない状態で少し時間が経過するとプラグインがスリープ状態に移行するようになったためです。当然無駄な処理が省かれて全体的に動作が軽くなっているのでありがたいのですが、単純にModulator設定を行っている時点では戸惑う原因になりがちかと思います。

Melda_ModTrouble01
↑ 波形が流れていないとModulatorが動作しない例

ちなみにプラグイン画面右上に [Active] と表示されていればプラグインが動作中、[Sleeping] と表示されていればスリープ中です。

Melda_PluginSleepActive


Multi Parameter(マルチパラメーター)の使い方

Multi Parameter(MP)については前回のUTILITIESパネルのところで触れたとおり、MPを割り当てたパラメータをDAWのオートメーション機能(REAPERならTrack Envelopeなど)で動的に動かすための機能です。下の画像のような [M 1] などといったボタンがあればこの機能を利用することが出来ます。

Melda_MPButton01

パラメータLearnについてはModulatorの使い方で触れた方法と基本的には同じです(ボタンを右クリックしてメニューから [Learn]~の流れ )。


時短になるQuick Learn

MPのパラメータLearnメニューには [Quick Learn] という機能があります。これは割り当てたいパラメータを1つクリックしただけでそのパラメータの全範囲をMPに割り当ててくれます(割り当て操作はそのワンクリックで完了します)。

Melda_AssignMP01

割り当てを完了させるために[REC]になった[M 1]などをクリックするといった操作の必要がありませんので、単一のパラメータ全体をMPに割り当てたいという場合はサクサクと作業ができ、時短になります。


MPに名前を付けてホスト(DAW)のオートメーションで動かす

MPには名前を付けられますので、分かりやすい名前を付けておくとよいでしょう。DAWのオートメーション機能を使う際に、パラメータ名としてここで付けた名前が表示されることになります。

名前設定はMULTIPARAMETERウィンドウ右上にある APPEARANCEパネルの [Name] というテキストボックスに英語で記入します。このウィンドウには他にもたくさん設定出来るところがありますが、全てデフォルトのままでOKです。

あとはDAWのオートメーション機能を使い、自分の付けた名前の項目を選んで動かすだけです。これについてのやり方は各DAWのマニュアルを見て下さい。

Melda_MPName01
↑ MPに「HelloMP」という名前を付けて、REAPERでTrack Envelopeを表示する例

Melda_MPAutomation01
↑ MPをDAWのAutomationで動かしている例

(豆知識)EasyScreenにパラメータを表示させる仕組み

実は名前を付けたMPは、プラグインのEasyScreenにノブ等のGUIで表示される仕組みになっています。いくつかのプラグインで試したところ、正常にMPのパラメータが表示される場合とそうでない場合とがありました(バグっぽい感じもしますが、勝手に他のプリセットのGUI表示などに切り替わってしまったりする場合がありました)。

Melda_ESMPGui01

また、EasyScreenにMPをノブなどのGUIとして表示し、EasyScreenを自由にデザインできることが前提になっているプラグインというのも実はいくつかあります。代表的なものはMXXX、MSoundFactoryです。

これらのプラグインは内部がModularになっており、自分でマルチエフェクトやシンセなどを設計して作ることが出来ます。そして設計・実装したものを使い易いようにMPのパラメータに落とし込んでEasyScreenを作り、プリセット化(MXXXデバイス、MSoundFactoryデバイスなどとも呼ぶ)出来るようになっているのです。

とはいえ、ほとんどのユーザーはそこまでやる必要がないので、MPはDAWのオートメーションと紐づけて使うもの、くらいの認識で全く問題ありません。

あと、デフォルトでオートメーションパラメータとしてDAWで表示されるようなパラメータについては、わざわざMPを割り当てなくてもオートメーションで動かせます。オートメーションには必ずMPを使わないといけない、という訳ではありません。


パラメーターロックの使い方

パラメータロック機能というのは、簡単に言うと「プリセットを切り替えてもロックしたパラメータはプリセットの設定で上書きされないようにする機能」のことです。UTILITIESパネルの [Lock] ボタンで設定を行います。

Melda_ParamLockButton

これもModulatorなどと同様にパラメータLearnして使います。ただし、パラメータ範囲などは記録されず、どのパラメータをロックするのかという割り当てだけが記録されます。

また、[Lock] ボタンのON/OFFでパラメータロックするかどうかを切り替えることも出来ます。

Melda_ParamLock01
↑ [DRY/WET] をパラメータLockして、プリセット変更時の挙動を確認している例

あと、パラメーターロックをONにしても値が動いてしまうケースがあります。例えばModulatorなどで値が上書きされる状態に設定されたプリセットに切り替えた場合などでは、ロックしても値が変わってしまうようでした。まぁこのへんはプラグインの仕組み上仕方ない気もしますが、一見不具合のように感じてしまうかもしれないので、慌てないように覚えておきましょう。



前編・後編と2回にわたってMeldaプラグインの基本的な操作方法をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。ほんの少しでも参考になれば幸いです。

今回紹介したModulatorとMulti Parameterはもっと深く使い方をマスターしていくと、そのとんでもない機能性・応用力に度肝を抜かれていくと思います。そしてMXXXやMSoundFactoryでModularを実装できるようになってEasyScreenを自分で組み立てていけるようになると、Multi Parameterの真の実力を発揮できるようになっていきます。

…とはいえそこまで使いこなさなければいけないのか、というとそんな事はありません。まずはプリセットなどを使ったりして、気長に取り組んでいきましょう。


Meldaプラグイン入門:基本的な使い方(初心者向け)前編

melda-logo01

最近人気が出てきている(と思いたい)Meldaプラグインですが、おすすめやセールで買ってはみたものの、他のプラグインと雰囲気が違って難しく感じるという方もいるんじゃないでしょうか。今回はそういった方や初心者の方向けにMeldaプラグインの基本的な部分を解説します。


プラグインのインストール・アクティベーション

プラグインをPCにインストールしてアクティベーションする方法については以下の記事にまとめてありますので、参考にしてみて下さい。


プラグイン画面の構成

プラグインの画面には様々なパネルが並んでいたり、編集画面の切り替えなどといった機能がありますので、順に見ていきましょう。

プラグインのEasyScreen(簡易操作画面)とEditScreen(メイン編集画面)

MeldaのプラグインをDAWでインサートして表示すると、プラグインによってはプリセットをより使い易くデザインされたEasyScreenが表示されるものがあります(EasyScreenがないものもあります)。マルチバンド版のプラグイン(名前の最後にMBが付いているもの)など複雑な設定が可能なプラグインにはこのEasyScreenが付いている場合が多いです。

Melda_EasyScreen02
↑ MCombMBのEasyScreen表示

この表示の場合は左側のプリセット一覧からプリセットを選んで使う感じです。

また、EasyScreenが付いているプラグインの多くは、プラグインのメイン編集画面(EditScreen)も裏側に持っています。プラグイン画面右上の方に [Edit] というボタンがある場合、それをクリックすることでEasyScreenとEditScreenを切り替えられる仕組みになっています。

Melda_EditScreen01
↑ MCombMBのEditScreen(編集画面)

EditScreen側では、EasyScreenで選択したプリセット内部の設定が全て見られますし、気に入らなければ設定を変更したりすることも出来てしまいます。


画面構成

上記の画像では MCombMB を例にしましたが、ここではシンプルに画面を理解するために、フリー版でも使えるプラグイン MComb の画面を見てみましょう。MCombにはEasyScreenがなく、シンプルなEditScreenだけの構成になっています。

Melda_PanelLayout01

上図を見ると、以下のようなものが並んでいます。

  • プリセット選択
  • プラグインのパラメータ設定エリア
  • 音量などのメーター類
  • UITILITIES(ユーティリティ)パネル
  • ツールバー

これらを順に見ていきましょう。


プリセット選択

プリセットを選択したい場合はここをクリックしてPRESETSウィンドウを表示出来ます。これについてはこちらの記事にまとめてありますので、詳しく知りたい場合は参考にしてみて下さい。

また、プリセット名の部分をCtrl+左クリック、もしくは右側のサイコロボタンでプリセットをランダムに選んで切り替えることが出来ます

Melda_RandomPreset01

プラグインのパラメータ設定エリア

プラグイン毎に様々なパラメータが並んでいます。本記事ではプラグイン固有のパラメータについての説明はしませんが、各パラメータの詳細を知りたい場合はプラグインのドキュメントを参照すると良いでしょう。

また、Meldaプラグインのドキュメントはプラグイン本体に組み込まれていて、ノブなどの上にマウスカーソルを移動して Ctrl+H でクイックヘルプを表示出来ます。パラメータの意味をすぐに確認出来て便利。

Melda_QuickHelp01
↑ [FREQUENCY] にカーソルを合わせて Ctrl+H でヘルプ表示している例

音量などのメーター

メーター部分にはプラグイン入出力の音量やコンプのゲインリダクション、ステレオ幅、マルチバンドのバンド毎の音量表示など、プラグイン毎に表示される項目の種類が異なります。

Melda_MeterPanel01

ちなみに上の図だと、[ < > ] というボタンを押して不要なメーターは折りたたんでおくことが出来ます。

Melda_MeterOp01

横の波形ボタンをクリックするとグラフ表示に変えることも可能です。

Melda_MeterOp02

さらにメーターだけをポップアップ表示まで出来て、便利この上ないです。

Melda_MeterOp03

UTILITIES(ユーティリティ)パネル

ここには以下のような機能がまとまっています。各項目の使い方については後述(次回)します。

Melda_UtilitiesPanel01
  • Multi Parameter(マルチパラメーター・略してMP)
    Multi Parameterという、一般的なプラグインでは「マクロ」などと呼ばれる機能で、プラグインのパラメータをDAWのオートメーションに紐づけたりするものです。数が多い場合はここに表示されずに個別の [Multi Parameters] というパネルにまとめられている場合もあります(MXXXなど)。
  • Modulator(モジュレーター)
    LFOなどといった、一般的なプラグインでは「モジュレーション」と呼ばれている機能です。パラメータを動的に動かすのに使います。
  • Lock(パラメーターロック)
    プリセットを切り替えてもパラメータの値がリセットされないようにする機能です。

Multi Parameters(マルチパラメーター)パネル

MPの数が多いプラグインでは、Utilitiesパネルにではなく個別のMulti ParametersパネルにMPが並ぶ場合があります(下の画像の例はMCombMB)。Utilities・Multi Parametersのどちらのパネルに配置されていても、MPの機能は同じです。

Melda_MPPanel01

Toolbar(ツールバー)

オーバーサンプリングやチャンネルモード、A/B比較機能など、様々な便利機能を搭載したツールバーがプラグイン共通で提供されています。

ツールバーの使い方については以下の記事に詳細をまとめておきましたので、参考にしてみて下さい。


各種パネルの開閉が可能な省スペース設計

Meldaプラグインは全プラグイン共通で搭載している機能が多く、それらを全て常に表示しているとプラグイン画面が結構広くなってしまいます。しかし、GUIのパネル毎やメーター毎などで表示を畳んで必要な部分だけを表示することが出来るようになっているので便利です。

表示をたたむには、そのGUI付近(下側など)にある折り畳みボタン(画像の例では [ < > ] ボタン)をクリックします。するとコンパクトに名前だけが表示されたボタンに切り替わります(このボタンクリックで表示が元に戻る)。

Melda_PanelOp01

最初はGUIを折りたたんだ時に「あれ?どこ行った?」となりがちですが、何回かやってると慣れてきます。


パラメータの操作方法

パラメータの値を変更・リセットする方法

以下では主にノブやスライダーのパラメータ操作について書いておきます。

  • 値を変更
    マウス左ボタンドラッグ
  • 値の変更(細かい値でゆっくり動かす)
    Ctrl+マウス左ボタンドラッグ / マウス中ボタンドラッグ
  • 値を一定値ずつ動かす
    Wheel上下 / ノブをクリック後キーボードの上下矢印キー
  • 値をデフォルト値に戻す
    右クリック / (ver.15からは Ctrl+右クリック ※設定変更可)
  • 数値入力
    ダブルクリック / Shift+左クリック
  • Min / Maxの値にする
    ノブをクリック後キーボードの Home / End キー
  • DelayTimeなどの時間パラメータをタップ的に入力
    Alt+左クリック~ホールドして離すまでの時間が設定される
    Melda_ParamOp01

沢山書いてしまいましたが、使いたい操作を何個か覚えておくだけで十分でしょう。


パラメータリセット方法の変更(ver.15以降)

Meldaプラグインのver.15から、パラメータをデフォルト値に戻すための操作が Ctrl+右クリックに変更になるようです(現在ver.15のBeta版が配布されてるので、試すことが出来ます)。

ただし、プラグイン上部の [Settings] メニューから挙動を以前の状態(右クリックでリセット)に戻すことが出来るようになっています([GLOBAL SYSTEM SETTINGS>Right click sets default value]をON)。

Melda_SetDefaultSetting01



ひとまずこのあたりまで使い方が分かれば、プラグインをあれこれいじって試していけると思います。

次回の後編ではModulatorやMulti Parameterの使い方を見ていきます。これらはパラメータを動的に動かすのに必要になるのですが、すぐに必須になるかというとそうでもないので(やりたいことによる)、プラグインの操作に慣れてきたら使ってみるというのでも問題ないでしょう。

↓ 後編の記事はこちら


Meldaプラグイン入門:プラグイン共通ツールバーの使い方

Meldaの各種プラグイン共通で右側にツールバー(Toolbar)が用意されているのですが、これが結構便利だったりするので紹介します。

MeldaToolbar_02

※:プラグインの種類によってはない場合もあるもの


Oversampling(オーバーサンプリング)

プラグイン処理におけるサンプリングレートを引き上げ、エイリアシングを減らすためなどに使用する機能です。

Melda_HQOverSamplingOption

OVERSAMPLINGウィンドウ右上にあるオプション [High-quality oversampling] を有効にしてOversamplingの倍率を上げると、一部のフィルターなどではレイテンシが発生するようです。リアルタイムで演奏を行うといった場合に問題になるようであれば、オプションをOFFにしてレイテンシをなくすことが出来ます。


Channel Mode(チャンネルモード)

プラグインの効果をどのチャンネルにかけるか(例えばステレオのLeftチャンネルにだけかける、など)を選べます。

  • Left + Right
    ステレオ L/R両方を処理する、デフォルトのいわゆる通常設定。
  • Left, Right
    Left / Rightのみに効果をかける
  • Mid, Side
    MS処理で分離した Mid / Side のみに効果をかける
  • Mid + Side
    MidとSide両方を処理(多くの場合 [L + R] と効果が似ていますが、波形の内容によってはステレオ感への影響具合が異なる)
  • Left + Right (neg)
    Rightの位相を反転させて、あとは [L + R]のように両方のチャンネルに効果をかける。左右チャンネルの位相に問題がある場合などに使用(極端なステレオ感が出て耳への負担が大きくなるのと、モノラル互換がなくなるため、常用するようなものではありません)
  • Left / Right / Mid / Side & zero XX
    それぞれ特定のチャンネルを処理して、もう片方は無音にして出力(特定のチャンネルに対する効果のかかり方を確認したりするのに使えます)
  • Surround
    サラウンドで処理を行いたい場合に使用。これを選ぶとプラグインでサラウンドモードを有効にするか聞いてくるので、有効にしたら一旦DAWを再起動する必要があります。一部のホスト(DAW)でサラウンドモードが正常に動作しないため、デフォルトではOFFになっているとのこと。
    また、サラウンドを有効にした後、このメニューに [Surround Settings] という項目が表示されるようになるので、それを選ぶとサラウンドのどのチャンネルを使用するかといった設定が可能です。
    Melda_TBCM_Surround01
  • Ambisonics
    これもSurround同様に有効化して使うモードで、Ambisonicsの波形データをそのまま流して効果をかけられる模様(1~7th Orderまで対応)。REAPERの場合は1Trackで64チャンネルまで扱えるのでフル機能使えますが、多くのホスト(DAW)は対応していないらしいです。

AGC(自動ゲインコントロール)

プラグイン入出力音声のラウドネスを自動的に計算して、入出力の音量感が合うように自動的にゲインコントロールをしてくれる神機能。音量を一定に保ってくれるので音質変化を捉えることに注力できるようになります。

ただし万能という訳ではなく、例えばゆるやかな音量変化が続くトレモロやLFOなどとは相性が悪かったりします。また、ずっとONにしっぱなしにするような機能ではありません。

AGCSet02

ターゲットとなる音声を流しながら [Set] ボタンを押すと、ラウドネス測定後にプラグインのGainノブをAGC適用時の値に自動的に設定してくれます。AGCを使った作業が終わったら [Set] ボタンでGainに焼き付けて完了、という感じに使うと良いのかもしれません。


Limiter(リミッター)

透過的なBrickwall Limiterが搭載されており、クリッピングを防止することが出来るようになっています。音声コンテンツやパラメータ設定によっては音量が大きく上がってしまうと予想されるプラグインの場合に、保険としてONにしておくといった使い方になる感じでしょうか。

これもLimiterとしての処理負荷や若干のレベル変化を伴う場合があるので、「とにかく毎回ONにしておく」といった使い方は推奨されていません。


A-H Preset Selector(A~Hプリセット切り替え)

プラグインの設定を同時にA~Hの8個保持出来、瞬時に切り替えていわゆるA/B比較が出来るようになっています。

Melda_TBAHPreset01

また、直下の [A/B] ボタンを押すことで、直前に切り替えた2個のプリセットを繰り返し切り替える事ができて便利です(A、Dと順に切り替えていたら、A-D-A-... という感じに切り替わる)。

更にA~Dの4つは以下のモーフィング機能でも利用されます。


Preset Morph(プリセットのモーフィング)

四角いMorphingのボタンを押すと、ABCD MORPHINGウィンドウが表示されます。丸い印を動かすことでA~Dに登録されたプリセット間のパラメータモーフィングを行えます。

Melda_PresetMorph02

この機能は現在のプリセットのパラメータを上書きで変更してしまうため、E~Hのプリセットを選択してから使うのが望ましいです。使う手順としては以下のような感じ。

  1. A~Dのスロットを選択してそれぞれMorphingに使いたいPresetを読み込む
  2. スロットEを選択し、ABCD MORPHINGウィンドウを表示してMorphingを行う(EにMorphingの結果が設定される)

また、MXXXなどのModularを含むプラグインについてはMorphingの都合上、A~Dのプリセットのモジュール構成などを一致させる必要があったりします。


Copy / Paste(コピー・ペースト)

現在のPresetの内容をコピー・ペーストすることが出来ます。

それだけだと普通なのですが、Ctrlキーを押しながらボタンをクリックすると、PresetをファイルにSave/Loadが出来たりします。Shiftキーを押しながらPasteボタンを押すと、A-HのPresetに一括Pasteも可能です。

さらに面白いのが、MeldaのプラグインのPresetコピー機能はクリップボードにテキストとして保存しているという点で、メールやフォーラムに貼り付けて他の人と共有するといったことも出来ます。MXXXなどのModular構造を含むプラグインは情報が膨大になり得るためクリップボードに収まりきらなくなることがあるのですが、そういった時はファイルへ保存する方法が適しています。


Undo / Redo(アンドゥ・リドゥ)

プラグイン上でのパラメータ変更をUndo/Redo出来ます。


Diff(効果差分を聴く)※

プラグインの入力・出力の差分で変化した分の波形を聴くことが出来ます。どういったタイミングでどの程度プラグインの効果が強くかかっているかなどの参考になります。


MIDI(MIDI設定)※

MIDIの設定ウィンドウが表示されるボタンです。本記事では割愛しますが、プラグインのGlobal PresetをMIDIコントローラで切り替えるといった便利な機能も搭載しています。

Melda_MIDIPresetSwitch01

WAV(WAVファイルに一括適用)※

ファイルを指定し、プラグインの効果をかけて保存するという機能です。[WAV]ボタンをクリックするか、音声ファイルを[WAV]ボタンにドラッグ&ドロップ(複数ファイル可)すると、効果が適用されて保存されます。

wavファイルは上書きされてしまうので注意(元のファイルを取っておきたい場合はバックアップをとっておきましょう)

wavファイルを入力した場合は元のフォーマット設定で、MP3ファイルなど別の形式の場合は32bit Floatで別途wavファイルが保存されます。

どのようなワークフローでこの機能を使うのが良いのかまだはっきりしないので試行錯誤中という感じですが、DAWでわざわざレンダリングしなくて済んだり、テストでいくつかのwavファイルを一括処理してみたりといったこともサクッと出来ますし、いざという時に便利そうです。


IR(IRファイル作成)※

Reverb等のプラグインの場合、プラグインの設定状態からIRファイルを生成することが出来ます。

生成したIRファイルを使ってみると分かりますが、元のReverbの完全な再現とまではいかないので再現度は期待しすぎない方がよいでしょう。

ただし、Meldaのプラグインが使えない環境にIRファイルを持って行って使うことが出来るので、ある程度満足のいく響きのIRファイルが作れれば利用価値がありそうです。例えば近年発売されているハードウェアエフェクターなどはIRファイルのインポートが出来たりします。

REAPERなら標準で付属のReaVerbのファイル読み込みでIRが手軽に利用できますし、要は使い方次第、という感じですかね。



Meldaのプラグインには上記の機能が共通でついてきます(プラグインによってないものもあるけど)。このツールバーだけでもいかに多機能かということが分かりますし、少なくとも筆者の所持しているプラグインスイート系のもので、ここまでの機能が共通で揃っているものは他にありません。

Toolbarだけではありませんが様々な機能が他では替えが効かないということもあり、筆者の場合は結局Meldaのプラグインばかり使うようになってきてしまいました。Meldaのプラグインは、あらゆるルーティング設定を手動で自由に出来るREAPERとの相性もぶっちぎりで良いと感じています(感じ方には個人差があります)。皆さんもご興味あれば是非使ってみて下さい。


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