まとめ

PeloReaper Extensionの情報やダウンロードはこちらからどうぞ。
PeloReaper Extension for REAPER is here.
ReaperBanner01_w250 AudioSoftBanner01_w250

Meldaプラグイン入門:基本的な使い方(初心者向け)前編

melda-logo01

最近人気が出てきている(と思いたい)Meldaプラグインですが、おすすめやセールで買ってはみたものの、他のプラグインと雰囲気が違って難しく感じるという方もいるんじゃないでしょうか。今回はそういった方や初心者の方向けにMeldaプラグインの基本的な使い方を解説します。


プラグインのインストール・アクティベーション

プラグインをPCにインストールしてアクティベーションする方法については以下の記事にまとめてありますので、参考にしてみて下さい。


プラグイン画面の構成

プラグインの画面には様々なパネルが並んでいたり、編集画面の切り替えなどといった機能がありますので、順に見ていきましょう。

プラグインのEasyScreen(簡易操作画面)とEditScreen(メイン編集画面)

MeldaのプラグインをDAWでインサートして表示すると、プラグインによってはプリセットをより使い易くデザインされたEasyScreenが表示されるものがあります(EasyScreenがないものもあります)。マルチバンド版のプラグイン(名前の最後にMBが付いているもの)など複雑な設定が可能なプラグインにはこのEasyScreenが付いている場合が多いです。

Melda_EasyScreen02
↑ MCombMBのEasyScreen表示

この表示の場合は左側のプリセット一覧からプリセットを選んで使う感じです。

また、EasyScreenが付いているプラグインの多くは、プラグインのメイン編集画面(EditScreen)も裏側に持っています。プラグイン画面右上の方に [Edit] というボタンがある場合、それをクリックすることでEasyScreenとEditScreenを切り替えられる仕組みになっています。

Melda_EditScreen01
↑ MCombMBのEditScreen(編集画面)

EditScreen側では、EasyScreenで選択したプリセット内部の設定が全て見られますし、気に入らなければ設定を変更したりすることも出来てしまいます。


画面構成

上記の画像では MCombMB を例にしましたが、ここではシンプルに画面を理解するために、フリー版でも使えるプラグイン MComb の画面を見てみましょう。MCombにはEasyScreenがなく、シンプルなEditScreenだけの構成になっています。

Melda_PanelLayout01

上図を見ると、以下のようなものが並んでいます。

  • プリセット選択
  • プラグインのパラメータ設定エリア
  • 音量などのメーター類
  • UITILITIES(ユーティリティ)パネル
  • ツールバー

これらを順に見ていきましょう。


プリセット選択

プリセットを選択したい場合はここをクリックしてPRESETSウィンドウを表示出来ます。これについてはこちらの記事にまとめてありますので、詳しく知りたい場合は参考にしてみて下さい。

また、プリセット名の部分をCtrl+左クリック、もしくは右側のサイコロボタンでプリセットをランダムに選んで切り替えることが出来ます

Melda_RandomPreset01

プラグインのパラメータ設定エリア

プラグイン毎に様々なパラメータが並んでいます。本記事ではプラグイン固有のパラメータについての説明はしませんが、各パラメータの詳細を知りたい場合はプラグインのドキュメントを参照すると良いでしょう。

また、Meldaプラグインのドキュメントはプラグイン本体に組み込まれていて、ノブなどの上にマウスカーソルを移動して Ctrl+H でクイックヘルプを表示出来ます。パラメータの意味をすぐに確認出来て便利。

Melda_QuickHelp01
↑ [FREQUENCY] にカーソルを合わせて Ctrl+H でヘルプ表示している例

音量などのメーター

メーター部分にはプラグイン入出力の音量やコンプのゲインリダクション、ステレオ幅、マルチバンドのバンド毎の音量表示など、プラグイン毎に表示される項目の種類が異なります。

Melda_MeterPanel01

ちなみに上の図だと、[ < > ] というボタンを押して不要なメーターは折りたたんでおくことが出来ます。

Melda_MeterOp01

横の波形ボタンをクリックするとグラフ表示に変えることも可能です。

Melda_MeterOp02

さらにメーターだけをポップアップ表示まで出来て、便利この上ないです。

Melda_MeterOp03

UTILITIES(ユーティリティ)パネル

ここには以下のような機能がまとまっています。各項目の使い方については後述(次回)します。

Melda_UtilitiesPanel01
  • Multi Parameter(マルチパラメーター・略してMP)
    Multi Parameterという、一般的なプラグインでは「マクロ」などと呼ばれる機能で、プラグインのパラメータをDAWのオートメーションに紐づけたりするものです。数が多い場合はここに表示されずに個別の [Multi Parameters] というパネルにまとめられている場合もあります(MXXXなど)。
  • Modulator(モジュレーター)
    LFOなどといった、一般的なプラグインでは「モジュレーション」と呼ばれている機能です。パラメータを動的に動かすのに使います。
  • Lock(パラメーターロック)
    プリセットを切り替えてもパラメータの値がリセットされないようにする機能です。

Multi Parameters(マルチパラメーター)パネル

MPの数が多いプラグインでは、Utilitiesパネルにではなく個別のMulti ParametersパネルにMPが並ぶ場合があります(下の画像の例はMCombMB)。Utilities・Multi Parametersのどちらのパネルに配置されていても、MPの機能は同じです。

Melda_MPPanel01

Toolbar(ツールバー)

オーバーサンプリングやチャンネルモード、A/B比較機能など、様々な便利機能を搭載したツールバーがプラグイン共通で提供されています。

ツールバーの使い方については以下の記事に詳細をまとめておきましたので、参考にしてみて下さい。


各種パネルの開閉が可能な省スペース設計

Meldaプラグインは全プラグイン共通で搭載している機能が多く、それらを全て常に表示しているとプラグイン画面が結構広くなってしまいます。しかし、GUIのパネル毎やメーター毎などで表示を畳んで必要な部分だけを表示することが出来るようになっているので便利です。

表示をたたむには、そのGUI付近(下側など)にある折り畳みボタン(画像の例では [ < > ] ボタン)をクリックします。するとコンパクトに名前だけが表示されたボタンに切り替わります(このボタンクリックで表示が元に戻る)。

Melda_PanelOp01

最初はGUIを折りたたんだ時に「あれ?どこ行った?」となりがちですが、何回かやってると慣れてきます。


パラメータの操作方法

パラメータの値を変更・リセットする方法

以下では主にノブやスライダーのパラメータ操作について書いておきます。

  • 値を変更
    マウス左ボタンドラッグ
  • 値の変更(細かい値でゆっくり動かす)
    Ctrl+マウス左ボタンドラッグ / マウス中ボタンドラッグ
  • 値を一定値ずつ動かす
    Wheel上下 / ノブをクリック後キーボードの上下矢印キー
  • 値をデフォルト値に戻す
    右クリック / (ver.15からは Ctrl+右クリック ※設定変更可)
  • 数値入力
    ダブルクリック / Shift+左クリック
  • Min / Maxの値にする
    ノブをクリック後キーボードの Home / End キー
  • DelayTimeなどの時間パラメータをタップ的に入力
    Alt+左クリック~ホールドして離すまでの時間が設定される
    Melda_ParamOp01

沢山書いてしまいましたが、使いたい操作を何個か覚えておくだけで十分でしょう。


パラメータリセット方法の変更(ver.15以降)

Meldaプラグインのver.15から、パラメータをデフォルト値に戻すための操作が Ctrl+右クリックに変更になるようです(現在ver.15のBeta版が配布されてるので、試すことが出来ます)。

ただし、プラグイン上部の [Settings] メニューから挙動を以前の状態(右クリックでリセット)に戻すことが出来るようになっています([GLOBAL SYSTEM SETTINGS>Right click sets default value]をON)。

Melda_SetDefaultSetting01



ひとまずこのあたりまで使い方が分かれば、プラグインをあれこれいじって試していけると思います。

次回の後編ではModulatorやMulti Parameterの使い方を見ていきます。これらはパラメータを動的に動かすのに必要になるのですが、すぐに必須になるかというとそうでもないので(やりたいことによる)、プラグインの操作に慣れてきたら使ってみるというのでも問題ないでしょう。

↓ 後編の記事はこちら


Meldaプラグイン入門:Presetsウィンドウの使い方

Meldaプラグイン上部のPreset名のところをクリックすると、PRESETSウィンドウ(いわゆるPresetブラウザ)が表示されます。今回はこれの使い方を解説します。

Melda_PresetsWnd01

PRESETSウィンドウの表示方法

プラグイン上部中央あたりの [ Presets ] と書かれている部分(Presetを選んだ場合はPreset名が表示されている部分)をクリックすると、PRESETSウィンドウが表示されます。

Melda_OpenPresetsWnd

また、その部分を Ctrl+左クリック (もしくはこの右側にあるサイコロボタンをクリック)した場合はランダムにPresetを選択してくれます。

Melda_RandomPreset01

Presetのカテゴリツリー

ウィンドウ左側の [FOLDERS] 以下には、Presetのカテゴリツリーが表示されます。その上部と下部にはオプション機能やツリー編集機能などがあります。

ツリーの項目の開閉

カテゴリツリーの項目を更に開ける場合は (+) のような表示になっているので、項目名をダブルクリックすると開くことが出来ます。このダブルクリックがだんだん面倒になってくるので、ツリー上部にある [Auto-open] というボタンをクリックして有効にすると、シングルクリックで自動的にツリー項目を開いてくれるようになり便利です。

[Open all], [Close all] でツリー全体を開いたり閉じたりすることも出来ます。

Melda_Presets01

ツリー編集機能

ツリー下部にはツリー項目を追加したり出来るボタンがあります。

  • Add
    ツリーに新しいフォルダを作成します。
  • Rename
    選択したツリー項目の名前を変更します。
  • Delete
    選択したツリー項目およびその中のPresetを全て削除します。
  • Export
    選択したツリー項目以下のPresetをまとめてファイルに保存します。バックアップする場合にも便利です。
  • Import
    Exportボタンで保存したPresetファイルを選択したフォルダにインポートします。

Preset選択エリア

ウィンドウ右側の [PRESETS] 以下にはプラグインのPresetが並んでおり、上部・下部にはお気に入りのハートマークを付ける機能やPreset編集(追加・削除等)を行うためのボタンが配置されています

Melda_Presets02

お気に入り設定

Melda_PresetsFavorite01

Preset名を選んで、リスト上部のハート [♡] をクリックすると、お気に入りのPresetとしてマークされます。ハートボタンの隣にある [♡Show] をクリックすると、お気に入りとしてマークしたPresetのみが表示されて便利です。

名前の順でソート

Melda_PresetsSort01

Presetリスト上部の [Sort] をクリックすると、Presetが名前の順にソート(並び替え)されます。もう一度クリックしてSortをOFFにすれば元の並びに戻ります。

Presetランダム切り替え

Melda_PresetsRandom01

サイコロのボタンでPresetをランダムに切り替えてくれます(現在表示しているPreset一覧内でランダムに選択される)。

Presetを前後に順次切り替えていく

Melda_PresetsFB01

左右方向を表すボタンで、Presetを前後に順次切り替えていくことが出来ます。

Preset追加・削除等の編集

ここからはPresetリスト下部にあるボタンですが、Preset一覧の編集用のボタンがいくつかあります。

Melda_PresetsEditButton01
  • Load
    現在Presetリスト上で選択しているPresetを実際にプラグインにロードします(要するにそのPresetに切り替える動作です)
  • Add
    現在のプラグイン設定をPresetとしてリストに追加します。
  • Rename
    選択しているPresetの名前を変更します。
  • Replace
    選択しているPresetを現在のプラグイン設定で上書きします。
  • Delete
    選択しているPresetを削除します。

Presetデータベース

MeldaのオンラインPreset交換用サーバーがあり、そこへ自分のPresetをアップロードしたり、他のユーザーがアップロードしたPresetをダウンロードしたり出来ます。

・・・が、現状では自分でアップロードしたものを消すことが出来ず、非常に扱いづらい感じの機能になっています。マニュアルにも「ゴミPresetは上げるな(意訳)」と書かれていますが、実際にダウンロードしてみると明らかにミスって上げてしまったものもいくつか含まれていたりします。

せめて自分のアップロードしたものだけは削除できるような仕組みを用意してくれると、安心して使える気がするので、そのあたりの改良が待たれる感じですね。

まぁでも他のユーザーのPresetを見てみるのも面白いので、ダウンロードしてみるのもよいかもしれません。

Melda_PresetsDBButton01
  • Submit preset
    選択したPresetをオンライン交換サーバにアップロード
  • Download presets
    オンライン交換サーバからPresetを一括ダウンロード

Preset情報

選択したPresetの作者名などの情報が、ウィンドウ下部の [PRESET INFORMATION] に表示されます。右側の [Edit] ボタンを押すと編集も可能です。

Melda_PresetsInfo01

Presetの検索

一見すると気付きづらいのですが、ウィンドウ下部にPreset検索キーワードを入力する [Search] テキストボックスがあります。個人的にはPresetリスト上部あたりにあってほしいんですけど。

Melda_PresetsSearch01

検索キーワードを入力すると、カテゴリフォルダにはそれぞれマッチするものが何個あるかが表示されます。また、Rootを選択して検索を行うとそれ以下全てを検索した結果が表示されるようです。


Presetのバックアップと他のPCへの移行

PRESETSウィンドウ右上に [Backup] [Restore from backup] という項目があるのですが、これでMeldaプラグインのPresetを1つのファイルに固めて一括バックアップすることが可能です。他のマシンに持っていくのに便利。

Melda_PresetsBkup01

自分の作ったものだけを保存しておきたいなど、もっと細かくバックアップを取りたいという場合は、前述のフォルダ毎にPresetsをExportする方法あたりが便利に使えると思います。



Meldaプラグイン共通の基本的な使い方を知っておきたいという場合はこちらもどうぞ。

基本的な使い方(初心者向け)前編
基本的な使い方(初心者向け)後編

Meldaプラグイン入門:プラグイン共通ツールバーの使い方

Meldaの各種プラグイン共通で右側にツールバー(Toolbar)が用意されているのですが、これが結構便利だったりするので紹介します。

MeldaToolbar_02

※:プラグインの種類によってはない場合もあるもの


Oversampling(オーバーサンプリング)

プラグイン処理におけるサンプリングレートを引き上げ、エイリアシングを減らすためなどに使用する機能です。

Melda_HQOverSamplingOption

OVERSAMPLINGウィンドウ右上にあるオプション [High-quality oversampling] を有効にしてOversamplingの倍率を上げると、一部のフィルターなどではレイテンシが発生するようです。リアルタイムで演奏を行うといった場合に問題になるようであれば、オプションをOFFにしてレイテンシをなくすことが出来ます。


Channel Mode(チャンネルモード)

プラグインの効果をどのチャンネルにかけるか(例えばステレオのLeftチャンネルにだけかける、など)を選べます。

  • Left + Right
    ステレオ L/R両方を処理する、デフォルトのいわゆる通常設定。
  • Left, Right
    Left / Rightのみに効果をかける
  • Mid, Side
    MS処理で分離した Mid / Side のみに効果をかける
  • Mid + Side
    MidとSide両方を処理(多くの場合 [L + R] と効果が似ていますが、波形の内容によってはステレオ感への影響具合が異なる)
  • Left + Right (neg)
    Rightの位相を反転させて、あとは [L + R]のように両方のチャンネルに効果をかける。左右チャンネルの位相に問題がある場合などに使用(極端なステレオ感が出て耳への負担が大きくなるのと、モノラル互換がなくなるため、常用するようなものではありません)
  • Left / Right / Mid / Side & zero XX
    それぞれ特定のチャンネルを処理して、もう片方は無音にして出力(特定のチャンネルに対する効果のかかり方を確認したりするのに使えます)
  • Surround
    サラウンドで処理を行いたい場合に使用。これを選ぶとプラグインでサラウンドモードを有効にするか聞いてくるので、有効にしたら一旦DAWを再起動する必要があります。一部のホスト(DAW)でサラウンドモードが正常に動作しないため、デフォルトではOFFになっているとのこと。
    また、サラウンドを有効にした後、このメニューに [Surround Settings] という項目が表示されるようになるので、それを選ぶとサラウンドのどのチャンネルを使用するかといった設定が可能です。
    Melda_TBCM_Surround01
  • Ambisonics
    これもSurround同様に有効化して使うモードで、Ambisonicsの波形データをそのまま流して効果をかけられる模様(1~7th Orderまで対応)。REAPERの場合は1Trackで64チャンネルまで扱えるのでフル機能使えますが、多くのホスト(DAW)は対応していないらしいです。

AGC(自動ゲインコントロール)

プラグイン入出力音声のラウドネスを自動的に計算して、入出力の音量感が合うように自動的にゲインコントロールをしてくれる神機能。音量を一定に保ってくれるので音質変化を捉えることに注力できるようになります。

ただし万能という訳ではなく、例えばゆるやかな音量変化が続くトレモロやLFOなどとは相性が悪かったりします。また、ずっとONにしっぱなしにするような機能ではありません。

AGCSet02

ターゲットとなる音声を流しながら [Set] ボタンを押すと、ラウドネス測定後にプラグインのGainノブをAGC適用時の値に自動的に設定してくれます。AGCを使った作業が終わったら [Set] ボタンでGainに焼き付けて完了、という感じに使うと良いのかもしれません。


Limiter(リミッター)

透過的なBrickwall Limiterが搭載されており、クリッピングを防止することが出来るようになっています。音声コンテンツやパラメータ設定によっては音量が大きく上がってしまうと予想されるプラグインの場合に、保険としてONにしておくといった使い方になる感じでしょうか。

これもLimiterとしての処理負荷や若干のレベル変化を伴う場合があるので、「とにかく毎回ONにしておく」といった使い方は推奨されていません。


A-H Preset Selector(A~Hプリセット切り替え)

プラグインの設定を同時にA~Hの8個保持出来、瞬時に切り替えていわゆるA/B比較が出来るようになっています。

Melda_TBAHPreset01

また、直下の [A/B] ボタンを押すことで、直前に切り替えた2個のプリセットを繰り返し切り替える事ができて便利です(A、Dと順に切り替えていたら、A-D-A-... という感じに切り替わる)。

更にA~Dの4つは以下のモーフィング機能でも利用されます。


Preset Morph(プリセットのモーフィング)

四角いMorphingのボタンを押すと、ABCD MORPHINGウィンドウが表示されます。丸い印を動かすことでA~Dに登録されたプリセット間のパラメータモーフィングを行えます。

Melda_PresetMorph02

この機能は現在のプリセットのパラメータを上書きで変更してしまうため、E~Hのプリセットを選択してから使うのが望ましいです。使う手順としては以下のような感じ。

  1. A~Dのスロットを選択してそれぞれMorphingに使いたいPresetを読み込む
  2. スロットEを選択し、ABCD MORPHINGウィンドウを表示してMorphingを行う(EにMorphingの結果が設定される)

また、MXXXなどのModularを含むプラグインについてはMorphingの都合上、A~Dのプリセットのモジュール構成などを一致させる必要があったりします。


Copy / Paste(コピー・ペースト)

現在のPresetの内容をコピー・ペーストすることが出来ます。

それだけだと普通なのですが、Ctrlキーを押しながらボタンをクリックすると、PresetをファイルにSave/Loadが出来たりします。Shiftキーを押しながらPasteボタンを押すと、A-HのPresetに一括Pasteも可能です。

さらに面白いのが、MeldaのプラグインのPresetコピー機能はクリップボードにテキストとして保存しているという点で、メールやフォーラムに貼り付けて他の人と共有するといったことも出来ます。MXXXなどのModular構造を含むプラグインは情報が膨大になり得るためクリップボードに収まりきらなくなることがあるのですが、そういった時はファイルへ保存する方法が適しています。


Undo / Redo(アンドゥ・リドゥ)

プラグイン上でのパラメータ変更をUndo/Redo出来ます。


Diff(効果差分を聴く)※

プラグインの入力・出力の差分で変化した分の波形を聴くことが出来ます。どういったタイミングでどの程度プラグインの効果が強くかかっているかなどの参考になります。


MIDI(MIDI設定)※

MIDIの設定ウィンドウが表示されるボタンです。本記事では割愛しますが、プラグインのGlobal PresetをMIDIコントローラで切り替えるといった便利な機能も搭載しています。

Melda_MIDIPresetSwitch01

WAV(WAVファイルに一括適用)※

ファイルを指定し、プラグインの効果をかけて保存するという機能です。[WAV]ボタンをクリックするか、音声ファイルを[WAV]ボタンにドラッグ&ドロップ(複数ファイル可)すると、効果が適用されて保存されます。

wavファイルは上書きされてしまうので注意(元のファイルを取っておきたい場合はバックアップをとっておきましょう)

wavファイルを入力した場合は元のフォーマット設定で、MP3ファイルなど別の形式の場合は32bit Floatで別途wavファイルが保存されます。

どのようなワークフローでこの機能を使うのが良いのかまだはっきりしないので試行錯誤中という感じですが、DAWでわざわざレンダリングしなくて済んだり、テストでいくつかのwavファイルを一括処理してみたりといったこともサクッと出来ますし、いざという時に便利そうです。


IR(IRファイル作成)※

Reverb等のプラグインの場合、プラグインの設定状態からIRファイルを生成することが出来ます。

生成したIRファイルを使ってみると分かりますが、元のReverbの完全な再現とまではいかないので再現度は期待しすぎない方がよいでしょう。

ただし、Meldaのプラグインが使えない環境にIRファイルを持って行って使うことが出来るので、ある程度満足のいく響きのIRファイルが作れれば利用価値がありそうです。例えば近年発売されているハードウェアエフェクターなどはIRファイルのインポートが出来たりします。

REAPERなら標準で付属のReaVerbのファイル読み込みでIRが手軽に利用できますし、要は使い方次第、という感じですかね。



Meldaのプラグインには上記の機能が共通でついてきます(プラグインによってないものもあるけど)。このツールバーだけでもいかに多機能かということが分かりますし、少なくとも筆者の所持しているプラグインスイート系のもので、ここまでの機能が共通で揃っているものは他にありません。

Toolbarだけではありませんが様々な機能が他では替えが効かないということもあり、筆者の場合は結局Meldaのプラグインばかり使うようになってきてしまいました。Meldaのプラグインは、あらゆるルーティング設定を手動で自由に出来るREAPERとの相性もぶっちぎりで良いと感じています(感じ方には個人差があります)。皆さんもご興味あれば是非使ってみて下さい。



Meldaプラグイン共通の基本的な使い方を知っておきたいという場合はこちらもどうぞ。

基本的な使い方(初心者向け)前編
基本的な使い方(初心者向け)後編
このブログについて
ぺろりがREAPERで遊びたいというだけのブログかもしれない

必ずこちらをお読みください

twitter: @pelori

管理人用
  • ライブドアブログ