こんばんは、ぺろりです。

皆さんはREAPERの日本語化パッチって使ってますか?
多くのREAPER導入ページでは日本語化パッチ入れましょうと書かれてるので、使用している人も多いのではないかと思います。
ある程度までの機能を使っている分には問題ないですし、REAPERに慣れるまではよさそうです。
ただ、意外と盲点というか問題になる場合もあるのと、それについては日本語化紹介で触れられていないことが多いので、触れておこうかと思います。

問題とはいっても回避方法はあるんですが、どれも面倒なんですよね。
あ、でも自分が知らないだけでうまい回避方法があるのかもしれません。ご存知の方は教えてください。

ということで、自分が感じる面倒なところは今のところ以下の2つ。
①Action Listが中途半端にローカライズされるので、Actionを探し難くなる
②ReaScriptなどで「名前」をキーとして何かを取得する関数は英語版と異なる名前に書き換えが必要
これらを順にみていきましょう。

①Action ListでActionを探し難くなる件

例えば、「cursor」と「カーソル」のように同じ単語が複数の表記になってしまい、自分は「cursor」でcursorに関連するすべてのアクションを絞り込みたいのに、それが出来なくなります。

回避策は検索フィルタに「カーソル」と打ち直して探し直せばいいのですが、自分にとっては面倒に感じました。このへんは好みによるかもしれませんし、Action Listなんてめったに使わないという人にはさほど影響ないものかもしれません。
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②ReaScriptの書き換えが必要な件

GetTakeEnvelopeByName()のようなAPIを使ったときに問題になる場合があります。 例えばVolumeのTakeEnvelopeを取得する場合、英語環境だと「Volume」、日本語環境だと「音量 (&V)」をこのAPIに名前として渡してやる必要がありました。
※Envelopeとその名前の取得例
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このへん、REAPERのローカライズ機能がバグってるのか、そもそもこういう仕様なのかはよくわかりませんが、現状ではそういう挙動になっている模様。
※(2018/04/20追記) これについてはREAPER v5.79のReaScriptのカテゴリで修正が入りました。Track/TakeEnvelopeを名前で取得する際に、ローカライズされた名前より先に英語名を優先して検索するようになったようです(ちゃんと検証してませんが、ひとまずEnvelopeBasedCompressorはREAPERを日本語版に切り替えても動作したので問題なく動いてるのではないかと)。

REAPERのスクリプトは海外製のものが多く、英語で名前を指定しているものばかりなので、日本語環境で正常に動作させるには、自分で書き換えるしかありません。スクリプトを落としてきたり自分で書いたりするような人にとっては、結構煩わしい問題ではないかと思います。
逆にスクリプトなんてよくわからんから書かないし落とさないしという向きの方にはこれも大した問題ではないのかもしれません。

今回こちらの日本語化パッチ(ver.5.70)を使わせてもらいましたが、他のパッチでも同様の問題が起こるのかどうかは未検証です。 もしかしたら、こういう問題が起きない日本語化パッチもあるのかもしれませんが、探してないのでよくわかりません。

あまりしっかりと読めてませんがこちらのフォーラムでもこの問題や文字化けなどについて、過去に触れられていたようですね。

まとめ

今回はREAPERを日本語化した時に自分が面倒に感じる点を書いてみました。
実は以前TakeEnvelopeの取得に上記不具合で引っ掛かって動かないスクリプトがあったのですが、何の名前でEnvelopeを取得すればいいんだろう・・・というところを検証をしたのが、この記事を書くきっかけです。(動かなかったのは Envelope-based Compressor というやつ)

とはいえ、じゃあ日本語化パッチはダメだ!と言いたいのではなく、問題点を把握した上で使った方がよさそうということです。
あと、なんかおかしいなーと感じたら言語設定を英語に戻せばこの問題かどうかすぐ試せるので、そういった意味でも大した問題ではないんですよね。

実際、日本語化した方がとっつきやすい人は多いと思いますし、REAPERを使ってくれる人がもっと増えるといいなーと思ってますので、このへんの問題とはうまく付き合っていってもらえればと思います。もちろん辞書引きながら英語版にチャレンジしてみるというのもアリですよ!

ということで今回はここまで。
ではまた次の記事でお会いしましょう。