これまでの記事でMegababy(Nandy's Mod)の使い方については説明してきましたが、今回はMIDIでパターンを切り替えてソング的なものとして演奏させる方法を試してみます。


パターンを作って切り替えながら演奏させてみる

Megababy用トラックとパターン作成

まず、こちらの記事を参考にTrackを作成してセットアップしてください。

ここではパターンを4つ用意しました。これらの内容は何でもよいですが、パターン4はフィルになっていて、前半分だけ入力してあります。

MBPattern1-4

パターン切り替え用MIDI作成と演奏

以下の図のようにパターン切り替え用MIDI Itemを作成します。恐らくMegababyのバグで表記が1オクターブずれているのではないかと思いますが、MIDI EditorではMegababyの1オクターブ上のNoteを発行して上げる必要がありますので注意。

MBPatternTrigger01

あとはこのMIDIを再生してあげれば良さそうなのですが、1つ注意点があります。パターン4は前半分を打ち込んでおきましたが、このパターン4に切り替えるMIDIのトリガーは小節5の後半にあります。なのでパターン4を演奏する際には再生カーソルが3拍目にいるので、これをパターン内の最初の位置に戻さないとうまく演奏してくれません。

これをもとに戻してくれるのが、MIDIモードの [Resync] です。このモードにするとパターン切り替えの際に再生位置をパターン先頭にリセットして演奏してくれます。

MBMidiResync01

これで再生すれば、意図したようにパターンが切り替わって鳴ってくれます。

あと、理由がよく分かりませんがArrangeView先頭の小節1の先頭はループ再生した時にうまくトリガー用のMIDIを拾ってくれない等の不具合が出やすいので使わない方がいいかもしれません。もし動作がおかしいなと感じたら、2小節目以降を使ってみるとうまくいくかも。


その他の使い方

MIDIバウンス

REAPERではMegababyのようなMIDI FXが発行するMIDIメッセージをバウンスさせる機能があります。このあたりの記事を参考に、音源FXのMIDI-OUTを [Merges with MIDI bus] にしてMIDIバウンスを行ってみましょう。リアルタイムに演奏させてMIDI録音しなくてよいので、MegababyのパターンをMIDIに変換するのに便利です。

MBMidiBounce01

全部のトリガーではなく一部だけMIDI化して調整したいという場合は、トリガー用MIDIを分割して必要なところだけMIDIバウンスすればOKです。

MBMidiBounce02