2020/07

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REAPER基本設定:プロジェクトのデフォルト設定

REAPERで新しいプロジェクトを作成するとデフォルトのプロジェクト設定が読み込まれますが、プロジェクトを作るたびに設定し直したりしていないでしょうか?
毎回設定するのも面倒なので、好みの設定にしてデフォルトとして保存しておくと楽になります。


プロジェクトデフォルト設定の変更

プロジェクトデフォルト設定を変更して保存する手順は以下の通り。

  1. まずはきれいな状態で始めるため、全てのプロジェクトを閉じて初期状態にします。REAPERのメインメニューから[File>Close all projects]で全てのプロジェクトを閉じます。
    CloseAllProjs
    これで現在のプロジェクトデフォルト設定が読み込まれた状態なので、ここから好みの設定に変えていきます(オススメの設定項目などは後述)。
  2. メインのToolbarにある[Project settings...]ボタンをクリック(もしくは[Alt + Enterキー])して、Project Settingsウィンドウを表示。
    ProjSettingsBtn01
  3. もろもろ設定を好みのものに変更。
  4. Project Settingsウィンドウ右下の [Save as default project settings] ボタンをクリックして、プロジェクトデフォルト設定を保存して完了。
    ProjSettingSaveDef01

案外ここで見落としがちなのですが、実はProject Settingsウィンドウの設定以外にも記録される設定があります。どの程度の範囲のものが記録されているか全部は確認できていませんが、例えばメインのToolbarにあるSnapやGrid設定のON/OFF状態なども保存されているようです。

ProjSettingSaveDef02

ほぼ必須の設定項目

以下では設定を変えておくとよさそうなものについて書いておきます。

メディアファイル保存パス

ProjSettings01_MediaDir
[Media]タブ > [Path to save media files]

プロジェクト内で使われるwavファイルなどのメディアファイルがコピーされる場所(録音やGlueなどで作られるファイルなども軒並みここに置かれることになります)を指定できます。デフォルトだと何も記述されていなくて、プロジェクトファイルと同じ場所に全部置かれて散らかることになるので、フォルダ名を指定しておきましょう。

相対パスで指定しておけば、プロジェクトファイルの場所からの相対でフォルダが自動的に作成されるようになるので便利です。

MediaFilesDir01
↑ Media保存用のフォルダがプロジェクトファイルの場所に自動作成される

メディアファイルインポート時にコピーするか

ProjMediaImportSettings01

.wavファイルなどのメディアをプロジェクトにインポートした時に、プロジェクトのローカル(前述のメディアフォルダ)にファイルをコピーしてそこを参照するようにするかどうかを選べます。

これはプロジェクトファイル毎に設定してもよいのですが、グローバル設定であるPreferences側に設定をしてそれに準拠させるようにデフォルトのまま(Use global preference (copy media to project path))にしておきます。

REAPERのメインメニュー [Options > Preferences...] からPreferencesウィンドウを表示し、 [Media]ページで [Copy imported media to project media directory] でコピーするかどうかを設定します。

PrefMediaCopyMedia01

チェックしておくとよさそうな設定

必須ではないけど知っておいて損はなさそうなもの。

録音用の予備出力先パス

ProjSettings02_2ndRec
[Media]タブ > [Secondary recording path]

REAPERでは録音時のファイル出力先を、メイン(primary)、予備(secondary)、その両方、から選ぶことが出来ます(この指定はトラックの録音アームを右クリック>[Track recording settings...]で行える)。

ここではこの予備(secondary)のパスを指定します。ただし、絶対パスのみ有効なようなので注意。

恐らくですが、メインで録音していたファイルやそのドライブに異常(容量使い果たしなども?)が起きた時にも、別のドライブに予備で録音しておけば安心という感じのものでしょうか。音声収録などガッツリと録音作業をするような人は、予備の録音ドライブを用意してそこにも同時に書き出しておくといったことをしてもよいかもしれません。


録音時のファイルフォーマット指定

ProjSettings03_Rec
[Media]タブ > [Recording]

録音時の音声ファイル形式を設定しておくことができます。レンダリング時のフォーマット指定方法とほぼ同じなので、ここではフォーマットそのものについて細かく説明しませんが、WAVの設定は意外と興味深い点があるので補足しておきます。

  • Write BWF('bext') chunk + Include project filename in BWF data
    これらはwavファイルに現在のプロジェクトのファイルパスを入れておいてくれるというもの。後でどのプロジェクトファイル使用時に録音されたかが分かります。
  • MarkerやRegionの情報を含むかの指定
    これを例えば [Markers + regions]に指定してやると、録音時に録音カーソルが既存のMarker/Regionをまたぐと、そこにMarker/Regionの情報(厳密にはMediaCue情報)も入れてくれるというものです。レンダリングの時は普通に使っていましたが、録音時にもこの情報を入れられるというのはちょっと盲点でした。やりようによっては後からでもプロジェクト上の正確な位置関係が分かるようになるので、何かに使えるかも。
    RecMarkerRegion01
    ↑ 録音した直後。Marker/RegionのMediaCueが埋め込まれていることが分かる

他にもやっておいた方がいい設定を思いついたりしたら追記していこうと思います。


Meldaプラグイン入門:MDrummer Packsのインストール方法

Melda Productionの超高機能ドラムマシンMDrummerはご存じでしょうか。

このMDrummer、プラグインと別に音源などの専用データが「MDrummer Packs」として公式から配布されており、これらのデータをインストールする必要があります。

ちなみにMSoundFactoryやMXXXにもMDrummerモジュールが搭載されているのですが、MDrummer用のデータセットであるMDrummer Packsのインストールが必要なのは同じです。先日紹介したMSoundFactoryでも使うことになるのでここでデータのインストール方法を紹介しておきます。

  1. MDrummer Packsのダウンロード
  2. MDrummer Packsのインストール
  3. インストールしたデータを鳴らしてみる

MDrummerなどMeldaプラグインのインストールからという方はまずこちらのページをご覧下さい。


MDrummer Packsのダウンロード

MDrummer Packsは以下のリンクのページからダウンロードしましょう。

MDrummerPacks Download
↑ 青いDownloadボタンでダウンロード
(選択肢が出ますがどちらでもOK。急ぐなら試してみて高速に落とせる方で良いかと)

Packは以下の3つがありますが、全部ダウンロードしましょう。

  • MDrummer Essentials
  • Studio 2008-2018
  • MDrummer Electronic Genres

※全部で容量が20GBを超える大容量なので注意。これらはインストール用の元データなので、最終的にインストール時に目的のフォルダに内容がコピーされる事を考えると、一時的にですが元データ+インストールデータで45GBくらいは空きが必要になるかと思います(インストール後はインストール用Packデータ破棄可能)。

全部ダウンロードすると以下のような感じになります。後でこれらがあるフォルダを指定することになりますので、1つのフォルダを作ってまとめて置いておくのがよいでしょう。

MDrummerPacks_Files01

MDrummer Packsのインストール

データインストール先の準備

MDrummer Packsは後述のインストール作業によって、あるフォルダに全てコピーされることになります。この時細かいフォルダやファイルが沢山作られるので、これらをまとめて入れておくフォルダをあらかじめ作っておくのがよいでしょう。

このインストール先フォルダはどこでもよいのですが、自分の場合は例えば「C:\ProgramData\MeldaProduction」の中に「MDrummer_Packs」というフォルダを作っています。

気を付けるべき点としては、以下のようなことでしょうか。

  • 日本語を含むパスは使わない(Meldaだけでなく海外製プラグイン全般)
  • データ読み込みの事を考えると、SSDなど高速なデバイス上のパスがオススメ

Packデータのインストール

データのインストールはDAWでMDrummerを起動するか、MSoundFactoryなどの右上にある[Menu]から[Install MDrummer pack]を選択します。MDrummer Packを何もインストールしていない状態であれば、以下のようなダイアログが表示されます。

MDrummer Data Installationダイアログ

このダイアログは結構クセがあり、このダイアログ外をクリックするとダイアログが消えてしまうので注意しましょう。消えてしまったらもう一度[Menu>Install MDrummer pack]やプラグイン挿し直しでダイアログを表示する事になります。

MDrummer Pack Install - Step1

STEP 1 についてはMDrummer PacksをダウンロードするページをWebブラウザで表示してくれるだけなので、(前述の手順にて既にダウンロードを完了していれば)スキップして問題ありません。あとこのボタンをクリックしただけでもダイアログが消えるので困ったもんです。

MDrummer Pack Install - Step2

STEP 2 が本題のMDrummer Packsのインストールになります。ここでPackファイルを集めておいたフォルダとインストール先フォルダのフルパスを指定します。

  • Where are the downloaded MDrummerPack files
    MDrummer Packsをダウンロードしてまとめておいたフォルダを指定
  • Where to install the packs - MDrummer factory data folder
    インストール先として先ほど作っておいたフォルダを指定
MDrummer Pack Install - Step 2

くどいようですが、このダイアログ以外をクリックするとダイアログが消えるので、WindowsのExplorerのパスをコピペしようとせず、右側にある虫メガネボタンを押して、フォルダ選択ダイアログで場所を指定するようにしましょう。

MDrummer Pack Install - Step 2

上記2つのパスが指定出来たら、このSTEP 2のボタン(説明が書いてある場所全体がボタンになっている)を押すことで、インストールが始まります。

MDrummer Pack Install - Step 2

インストール中にウィンドウの応答がなくなったりする場合がありますが、焦ってウィンドウを強制的に閉じたりせず、とにかく放置しておきましょう。20GBのデータをまるまるインストールしているため、結構な時間がかかります。

MDrummer Pack Install - Step2 (終了)

そしてインストールが終わるとその旨のウィンドウが出ます。インストール作業はこれで完了です。


後からMDrummer Packを追加でインストールしたい場合

最初はMDrummer EssentialsのPackだけ入れておいて後から他のPackをインストールしたい場合や、Meldaから今後新しいPackがリリースされた場合など、後からPackを追加インストールする時は、MDrummerなどの右上のメニューから[Menu>Install MDrummer pack]を選択すればOKです。

MDrummer Packを追加

Packファイルを選択するダイアログが表示されますので、追加したいPackファイルを選択して[OK]ボタンでインストールされます。


MDrummer Data Installationダイアログについて補足

MDrummer Packsをインストールするダイアログ下方の残りのボタンの機能は以下の通り。

MDInstDlg_Other01
  • 緑色のボタン(Just let me select the folder, it's already installed)
    すでにSTEP 2まで終えているインストール先フォルダを指定するという場合に使用。インストール先フォルダを別の場所に移動したりする場合に使う機能です。
  • 赤色のボタン(Close the installation wizard)
    このウィンドウを閉じるボタンです。

インストールしたデータを鳴らしてみる

せっかくインストールしたので、音が鳴るか確認だけでもしておきましょう。

MDrummer キットの読み込み

インストールが正常に完了すると、MDrummer左下のツリービューやリストに項目が並びます。これらはドラムキットの選択になるので、てきとーに選択してみましょう。例えば一番左のツリービューで[Electronic - Dance]をクリック、その右側のリストで[Club 01]をダブルクリックすると、そのドラムキットが読み込まれます。

MDrummer Pad Mode

MDrummer右側の[RHYTHMS]パネルにある[Drum pad mode]をクリックして有効化すると、ドラムキットの楽器一覧が表示されて、それぞれの絵が描かれているボタンをクリックすることで発音することが可能です。ボタン内のクリックする位置が発音Velocityに対応しており、ボタン内の右の方をクリックすると大きいVelocityで鳴らすことが出来ます。

MDrummer Pad Mode

無事音は鳴りましたか? ここまで完了すればMDrummerはもとより、MSoundFactoryやMXXXに含まれるMDrummerモジュールも使えるようになります(それぞれのプラグインで個別にセットアップする必要はありません)。

今回はMDrummerそのものの使い方には触れませんが、非常に素晴らしいプラグインなのでそのうち別の記事を書こうと思います。



Meldaプラグイン共通の基本的な使い方を知っておきたいという場合はこちらもどうぞ。

基本的な使い方(初心者向け)前編
基本的な使い方(初心者向け)後編

REAPERで動画編集:動画再生CODEC確認方法など

動画再生時にうまく絵が出ないとか、何かしらCODECに不具合が生じたことはありますでしょうか?
と書き始めながら、自分はそういうのに出くわしたことがないんですが・・・(汗)

原則としてこちらの記事で紹介しているVLC、FFmpegを適切にセットアップ(REAPERが認識)しているという前提ですが、万が一おかしい状況が出てきたら問題を特定する方法は知っておきたいところです。

そんな時に役立ちそうな以下のTIPSを今回はご紹介します。

※ちなみに今回紹介しているこれらの内容は「動画再生時」に使われるCODECの話で、動画の書き出しには関係ありませんのでご注意ください。


動画ファイルの再生に利用されているCODEC確認方法

タイムライン(Arrange View)上に動画ファイルをドロップするとVideo Itemが出来て、動画再生出来るようになりますが、このVideo ItemのSource Propertyを見ることで、VLC・FFmpegいずれでこの動画を読み込んで再生しているかが分かります。

Video Itemを右クリック>Source properties...
↑ Video Itemを右クリック>[Source properties...]

VISrc_VLC02
↑ VLCで読み込まれていることが分かる

ここで例えばVLCで再生がうまくいかないという場合、FFmpegで再生してみたいと思うかもしれませんが、どうすればよいでしょうか。わざわざVLCをアンインストールするのも手間がかかります。

この場合、次節のCODECの優先順位変更でFFmpegを優先するのも一つの方法です。


使用されるCODECの優先順位変更方法

REAPERのPreferences(メインメニューの[Options>Preferences...])で[Video/import/Misc]に[Video decoder priority]という項目があります。ここに記述されている内容の順番で、動画のデコードに使用されるCODECの優先順位が決まります。順番として最初の方に書かれているものの方が優先されます。

PrefVideo02

デフォルトではVLCが優先されているので、これをFFmpeg優先に変えてみましょう。

PrefVideo03

これでPreferencesウィンドウの[OK]ボタンで確定し、REAPERを起動しなおします。そしてVideo Itemの[Source properties...]を見てみると、FFmpegで動画がロードされていることが分かります。

VISrc_Ffmpeg02
↑ FFmpegで読み込まれている

このようにして読み込みを行うCODECの切替を行ってみることで、「VLCではダメだったけど、FFmpegでは問題なし」などのように動画再生に問題がありそうな箇所を絞り込んでいくことが出来そうです。

この優先順位をいろいろいじってしまって元の順番が分からなくなったという場合は、右側にある[Reset to default]ボタンで元に戻せますから、問題が出た時はいろいろ試してみると良いかと思います。


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