今回もReaSamplOmatic5000(以下RS5K)、まだ続くのかよという感じかもしれませんが続きます。
ある意味こっからが本番と言えるかもしれません。

実は自分もまだあまり検証できていないのですが、MPL ScriptでRS5Kを便利に扱えるものがあるということでちょっとだけ試したものを1つ紹介します。
自分はReaPackをREAPERに入れて、そこからMPL Scriptをインストールしました。
(ReaPackよくわからんという人は@kawakawa_さんの記事をご参考に)

ReaPackでスクリプトをインストール

ReaPackでパッケージ一覧を "rs5k" で検索して [Export selected items to RS5k instances on selected track (drum mode)]を見つけたら、それをインストールします。
※↓ 自分の場合インストール済みなので[Reinstall v1.16]になってますが入れてなければ[Install]とかになってるハズ
MPL_Install

スクリプトを使ってみる

今回インストールしたスクリプトで何が出来るかというと、1Trackにある複数のItem(wavなど波形のもの)をそれぞれRS5Kに変換して、全てTrackのFXChainに登録してくれます。

まずはテキトーに波形を分割していくつかのItemを作ります。
ChoppedWaves

これらItem(とTrack)を選択して、ActionListから
[Script: mpl_Export selected items to RS5k instances on selected track (drum mode).lua]
を実行します。
MPLExec01

どのMIDI Note番号から割り当てるかを聞いてくる(デフォルト:60)ので任意に設定してOKボタンで進みます。
MPLRS5KDlg01

すると、複数あったItemたちは消え、替わりにItemがあったところにMIDIItemができあがります。
これを再生すると、元の波形を鳴らすのと同じようにNoteが並んでいることが分かります。
(ここでは↑のダイアログで60を入れているので、Note 60~66 にRS5Kが割り当てられます)
もちろんMIDIコントローラーで演奏しても普通に全ての音が鳴ってくれます。
FXも追加されているのが分かると思いますが、その中を見るとItemたちが変換されたRS5Kが入っていますね。
MPLRS5K_Result01

という感じで、一瞬でドラム音源のようなものが出来上がってしまいました。
1つ1つをRS5Kに登録して設定する作業は結構面倒なので、かなりありがたいスクリプトですね!
REAPERのDynamicSplit機能なんかと組み合わせれば、ボーカルチョップなんかもサクっと出来そうです。

ちょうど自分が実現したくて探していたまさにその機能で驚きましたが、まさかRS5Kをガン積みすることで実現できるとは当時全く想像してませんでした。
シンプルな機能とスクリプトの組合せで強力な機能を実現している好例といいますか、このスクリプトを使ってみてREAPERの可能性をとにかく強く感じましたね。


ということで今回はReaSamplOmatic5000の応用編その2として、MPL Scriptを使ったFX一括登録機能を紹介しました。
みなさんも是非活用してみて下さい。